ゲーミングPCのパーツ選びでグラフィックボードを重視する方は多いと思いますが、実はCPUもゲームを快適にプレイする上で重要なパーツです。
ここでは、なぜCPUがゲームプレイに影響するのか、CPUの性能が低いとどうなるのかを解説していきます。
PCゲームにおけるCPUの影響と役割
ゲームのグラフィックを処理しているのはグラフィックボードですが、それ以外のすべてはCPUが処理しています。
例えば当たり判定のあるキャラクターが画面にいる場合、グラフィックボードがキャラクターのグラフィックを表示し、CPUが当たり判定をつける処理を行っています。
たくさんのキャラクターに当たり判定が存在するFPSやアクションゲームでは、膨大な数の当たり判定や動きを処理するため、CPUの性能が重要です。
FPSで弾を当てているのにすり抜けるようなラグの原因が、回線速度ではなくCPUの性能不足だったということもよくあります。
MMORPGやバトロワ系FPSなど、たくさんの敵やキャラクターが同じマップに集合するタイプのゲームをプレイする場合は特にCPU性能を重視してください。
CPU性能はグラフィックボードの性能に影響
CPUの性能が低いと、グラフィックボードが性能を発揮できないことがあります。
これは「CPUボトルネック」と呼ばれている現象で、高性能なグラフィックボードほどCPUの性能に左右されやすくなります。
高性能なグラフィックボードはたくさんの画像を出力できますが、CPUの性能が低いと画像の処理が追い付きません。
グラフィックボードが10枚の画像を出力しても、CPUが4枚しか処理できない場合は、4枚分の画像しか表示できず、グラフィクボードの性能が無駄になります。
グラフィックボードだけを重視するのではなく、しっかりとグラフィックボードの性能を引き出せるCPUを選ぶことが大切です。
CPU性能が低いと動作不良の原因となる
CPUはゲーム内の処理すべてに影響を与えるため、性能が低いと動作不良が起こりやすくなります。
グラフィックボードの性能が低い場合はグラフィックのクオリティを下げることで負荷を軽減できますが、CPUはゲーム設定で変えられない処理も多いため、できるだけ高性能なCPUを使用しましょう。
必要スペックギリギリのCPUを使っている場合、ゲーム以外のプログラムを終了してCPU負荷を下げると改善することがあります。
CPUがゲームに与える影響まとめ
ゲームに必要な処理はほぼ全てCPUが行うため、CPU性能はとても重要です。
グラフィックボードとの性能差がある場合、CPUが足を引っ張ってしまうので、性能が近いものを選びましょう。
CPU性能が低いと動作不良が起こりやすくなるだけでなく、ラグやカクつきの原因になります。
快適にゲームをプレイするために、CPUはこだわって選んでください。