ゲーミングモニターの入力遅延(表示速度)について解説します。
入力遅延は商品のメーカーページに書かれることがないため知名度は低いですが、ラグにつながる重要な要素です。
入力遅延の原因や調べ方を紹介していきます。
関連記事 ゲーミングモニターおすすめランキング
ゲーミングモニターの入力遅延とは
入力遅延とは、PCからモニターに映像が伝わるまでにかかる時間です。
PCからモニターに映像を伝えるまでには以下の4工程があります。
- マウスやキーボードでキャラクターを操作
- グラフィックボードが対応した動きを処理
- 処理した情報をモニターに伝える
- 伝わった情報をモニターに表示する
入力遅延は工程3に当たります。
入力遅延が無いモニターほど、自分の操作と映像に遅延が起こらないので快適にプレイできます。
ラグを感じる原因としては応答速度も関係します。
応答速度は工程4に当たり、モニターによって性能が異なります。
入力遅延があるとどうなるのか
- 格ゲー→回避・攻撃・防御が間に合わない
- FPS/TPS→弾が当たらない、避けた銃弾に当たる
- 音ゲー→タイミングが合わずミス判定になる
入力遅延があると、操作タイミングと映像のタイミングがズレます。
以上のような現象が発生するため、ゲームによって失敗の原因になります。
動きの遅いゲームであれば、入力遅延があっても大きな問題にはなりません。
入力遅延の目安
ラグを感じない入力遅延は16ms以内です。
60Hzモニターで16.67msは1フレームに当たります。
17ms以上入力遅延が発生するモニターでは1フレーム以上の遅れが発生するため、格ゲーやFPS・TPSでは命取りです。
32ms以内であればラグをほとんど感じませんが、気が付かないうちに敗北の原因になっている可能性があります。
33ms以上の入力遅延は、誰でもラグに気が付くレベルでゲームには向いていません。
ゲーミングモニターを選ぶ際は、入力遅延が16ms以内のものを選びましょう。
応答速度の違い
応答速度は伝えられた情報を表示・切り替えるまでの速度です。
応答速度が遅いと切り替えが間に合わず残像が残ったりラグを感じます。
格ゲーやFPS・TPSをプレイする方は、応答速度1ms~4msのモニターを選びましょう。
現行のゲーミングモニターであれば1msよりも応答速度の早いモデルも発売されていますね。
ゲーミングモニターの入力遅延の調べ方
最も簡単に入力遅延を調べる方法は「TFT Central」の計測データを参考にすることです。
TFT Centralは海外のサイトで、SMTT 2を使用して入力遅延の計測を行っています。
様々なモニターで計測を行っているため、調べたいモニターを選びましょう。
個人で調べる場合は「SMTT 2」や「ストップウォッチ」を使用する方法がありますが、ライセンスが必要だったり、精度にかける手法であるため難しいです。
テレビは遅延がとても大きい
テレビは入力遅延が30ms~100ms、応答速度も遅いつくりなのでゲームプレイには向いていません。
映像を綺麗に映すことに特化しているため、送られてきた映像を綺麗に加工する処理に時間を要します。
この加工時間が入力遅延につながりラグが大きくなります。
画面が大きいほど表示遅延も長くなるため、60インチテレビのラグはゲームプレイが出来ません。
入力遅延の少ないおすすめゲーミングモニター
入力遅延の少ないおすすめゲーミングモニターを紹介します。
Acer XV274Xbmiiprzx
・入力遅延:0ms
・応答速度:0.1ms
・リフレッシュレート:240Hz
・解像度:フルHD
・画面サイズ:27インチ
ASUS VG258QR-J
・入力遅延:7ms
・応答速度:0.5ms
・リフレッシュレート:165Hz
・解像度:フルHD
・画面サイズ:24.5インチ