マグネイトMHのレビューをしていきます。
マグネイトMHはゲーミングPCではなく、一般向けBTOパソコンの位置づけです。
ゲーミングPCの位置付けではありませんが、グラフィックボード「GeForce GTX 1650 4GB」が搭載されており、ゲームがプレイ可能です。
メモリは16GB搭載されているので、普段使いもゲームも快適サクサクです。
PCゲームがプレイできるパソコンとしては格安ですので、安いモデルをお探しの方におすすめです。
ここではマグネイトMHにどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
マグネイトMHの外観構造
マグネイトMHの外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- ミニタワーなので高さがない
- 入出力ポートは前面と背面に多数
- 光学ドライブ(DVD)なし(カスタマイズ注文で追加可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載(カスタマイズ注文で追加可能)
マグネイトMHはミニタワーのデスクトップPCですので、フルタワーの2/3程度しか高さがありません。
幅や奥行きはフルタワーと変わりませんので、省スペースにはなりません。
入出力ポートは前面・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としていますが、注文時のカスタマイズによりWi-Fiを搭載して購入することもできます。
またマグネイトMHには光学ドライブが搭載されておらず、必要に応じてカスタマイズ注文で追加するか、外付けDVDドライブなどを用意しましょう。
マグネイトMHの正面
本体サイズは「190(幅)×420(奥行き)×360(高さ) mm」
排気口は本体左側と背面のみで、高さが低いケースです。
机の上にフルタワーを置くとかなり圧迫感があるので、机の上に置くには良いサイズです。
ケース上方に光学ディスクドライブ用のボタンがありますが、非搭載のモデルのため反応はしません。
カスタマイズにて光学ディスクドライブを追加することで、この部分が使用可能となります。
カスタマイズでは、DVDだけでなくブルーレイへのカスタムも可能です。
前面には以下の入出力ポートがあります。
- USB3.0 ×2
- イヤホン
- マイク
前面のUSBポートは2つしかないので、USBメモリやスマホの接続など頻繁に抜き差しする機器に使うのがおすすめです。
マグネイトMHと同じケースを採用した通常PCを所有していますが、USBポートの位置が座った状態で目線の少し下程度にくるので、とても使いやすいです。
ライトニングケーブルやUSBメモリの接続に頻繁に使用しています。
マグネイトMHの背面
マグネイトMHの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
サイドパネルを外す際のネジも本体背面にあります。
マグネイトMHの背面には以下のポートが搭載されています。
- USB 3.2 Gen1(Type A)×2
- USB 2.0 ×4
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMIとD-DVIの接続も見えますが、マグネイトMHではグラフィックボードからモニター出力するため使いませんのでフタがされています。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- DVI-D ×1
- HDMI ×1
- Displayport ×1
これらを同時に接続(DVI-DとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
マグネイトMHの内部
マグネイトMHのサイドパネルを外した内部構造です。
ミニタワーケースなので、内部はかなり詰まった印象です。
ただスリムケースほど狭くはないので、ストレージの増設スペースは確保されています。
カスタマイズでもほぼ問題ありませんが、グラフィックボード交換の際はサイズ確認したほうが良いでしょう。
マグネイトMHのベンチマーク実測値
マグネイトMHを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
それぞれのベンチマークは以上の内容の目安となります。
マグネイトMHの3DMarkベンチマークスコア
マグネイトMHの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は3571でした。
マグネイトMHはゲーミングPCではありませんので、他のゲーミングPCと比べるとスコアは低いです。
グラフィックボードが搭載されているため、一般PCよりはスコアが高く、ゲーミングPCと一般PCの間のスコアだという事がわかります。
マグネイトMHの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
最新のゲーミングPC、ゲーミングノートPCよりは性能が劣りますが、1~2年前のゲーミングPC相当のスペックはあるようです。
実際に私が所有するGTX1060搭載のゲーミングPCとほぼ変わらないスコアでした。
全てのゲームで最高解像度とはいきませんが、標準画像で楽しむ分にはPCゲームも問題なく遊べるでしょう。
FF14、フォートナイト、PUBG、APEXなどオンライン対戦ゲームもプレイなスコアです。
マグネイトMHのVRMarkベンチマークスコア
マグネイトMHのVRMarkでのベンチマーク計測結果は5432でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
マグネイトMHは5432ですので、VRゲームもプレイ可能な性能です。
ただしかなりギリギリですので、ゲームによっては動作が重くなったり停止するなどエラーが生じる可能性もゼロではありません。
マグネイトMHのPCMarkベンチマークスコア
PCMarkは一般的なPCアプリケーションを実行する上でのパフォーマンスを計測するベンチマークソフトです。
PCアプリケーションとは、「ネットサーフィン・オフィスソフト・動画視聴」などを指し、それぞれのスコアが表記されています。
PCMarkのスコアは5222であり、一般PCを大きく上回る性能を持っていることがわかります。
興味深いのは、3DMarkでスコアが負けていた最新ゲーミングノートPCよりスコアが高い点です。
つまり「ゲーミング性能は負けるが、一般的なPC用途では勝っている」という事です。
マグネイトMHのファイナルファンタジー14ベンチマークスコア
マグネイトMHにてFF14漆黒のヴィランズVerのベンチマークスコアは9287で非常に快適でした。
計測条件はDirectx11の最高解像度でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
マグネイトMHでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
マグネイトMHのファイナルファンタジー15ベンチマークスコア
マグネイトMHにてFF15のベンチマークスコアは5117で、やや快適の評価でした。
計測条件は標準品質のフルスクリーンモードです。
今からFF15のためにゲーミングPCを購入する方は少ないと思いますが、FF15のPC版はその要求スペックのあまりの高さからネタにされるほど。
一方でFF15のベンチマークソフトで高いスコアが出れば、他のPCゲームのほとんどで快適にプレイできると考えられます。
PC版FF15の高品質設定は非常に負荷が高いため、MODを使ったPCゲームプレイができるかどうかの目安にもなります。
FF15のベンチマークでは、最高品質設定にした場合「普通」の評価でした。
標準品質でも「やや快適」ですから、やはりゲーミングPCではないことが理由でしょう。
FF15は前述したように要求スペックがとても高いゲームなので、この評価ならMODの使用は厳しいものの、PCゲームは基本すべてプレイできると考えて良いでしょう。
マグネイトMHのドラゴンクエスト10ベンチマークスコア
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたマグネイトMHでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
マグネイトMHのレビュー総評
マグネイトMHのレビューを紹介しました。
マグネイトMHは一般向けBTOパソコンであり、ゲーミングPCではありません。
しかし検証によりゲーミング性能も高い水準で備えていることがわかりました。
できること
- すべてのMMORPG、FPSを含むPCゲームの快適プレイ
- 動画編集やイラスト作成などクリエイター向けの作業
- 一般的なPCアプリケーションがとても快適
できないこと
- テクスチャ系MODを超大量に使ったPCゲームプレイ
- 高解像度ゲームのライブ配信
マグネイトMHでできること、できない事を簡単にまとめると以上の通りです。
テクスチャ系MODを超大量に導入するには、GPUを複数搭載するなど限られたデスクトップPCにしかできません。
これを実現したい方は一部でしょうから、ほとんどできない事はないと考えても良いです。
マグネイトMHは「普段使い+カジュアルにPCゲームを楽しみたい」という方におすすめです。
ゲームが遊べるPCとしてはとても安いので、お子様用やゲーミングPC初心者にも丁度良いスペックですね。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。