raytrek G5(レイトレック G5)のレビューをしていきます。
raytrek G5はゲーミングノートPCではなく、クリエイターPCです。
クリエイターPCはグラフィックボードを搭載しているので、PCゲームをプレイすることができます。
ここではraytrek G5のゲーミング性能を検証します。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
raytrek G5(レイトレック G5)の外観・内部構造
raytrek G5の外観・内部構造の特徴は以下の3点です。
- ディスプレイサイズは15.6インチ(60Hz)
- RGB-LEDのキーボードバックライトを搭載
- 4K対応の映像出力ポートHDMIを搭載
- Wi-Fi 6 AX201NGWを搭載し、高速無線通信が可能
raytrek G5のディスプレイはリフレッシュレート60Hz対応ですが、PCスペックから考えれば妥当でしょう。
有線でのインターネット接続も可能ですが、超高速なWi-Fi 6 AX200を備えているため、無線接続でオンラインゲームのプレイも可能です。
クリエイターPCなので作業効率を高める性能も搭載されており、4Kモニターへの出力に対応しているほか、「CLIP STUDIO PAINT」や「Wacom One」の動作が確認済です。
天板・キーボード
本体サイズは「359.8(幅)× 244.3(奥行き)× 25.8(高さ) mm」
重さはバッテリー込みで約2.1kgです。
一般的な15インチサイズに該当するので、持ち運びにも使用できます。
光学ドライブは非搭載なので、必要な場合は外付け光学ドライブ(2000円程度)を用意しておくと良いでしょう。
ディスプレイはノングレア(非光沢)です。
15.6インチと自宅で使用するにはやや小さく感じますが、HDMIによる出力機能が搭載されているので、「自宅では大型モニターに出力して疑似デスクトップとして使用」も可能です。
本体の液晶モニターもリフレッシュレート60Hzに対応しているので、FPSやMMOはもちろん、高グラフィックゲームでも滑らかな描写が可能です。
キーボードにはRGB-LEDのバックライトが採用されています。
側面・入出力ポート
raytrek G5の左側面には以下のポートが搭載されています。
- ケンジントンロック
- 有線LANポート
- USB2.0
- イヤホンジャック
- マイクジャック
raytrek G5は入力系ポートが側面に、出力ポートは背面に搭載されています。
raytrek G5の右側面には以下のポートが搭載されています。
- SDカードリーダー(SDXC対応)
- USB 3.2 Gen1 Type-A ×2
SDカードリーダーが標準搭載されているので、デジカメやビデオカメラで撮影したデータを取り込む際に便利です。
USBポートは左右合計3つですから、外付デバイスを接続するには十分でしょう。
背面・底面
raytrek G5の背面には以下のポートが配置されています。
- 電源
- USB3.2 gen1 Type-C
- HDMI
- miniDP x2
raytrek G5は主に出力系ポートを背面に配置しているので、疑似デスクトップとして使用する際にも配線が邪魔になりにくいです。
raytrek G5の裏面は全体的に排熱口が備えられています。
ノートPCは排熱口を備える面が少なく、裏面が全体的に排熱構造になっている事が多いです。
そのため、布団の上や絨毯の上など排熱口を塞いで使用すると熱暴走に繋がります。
テーブルの上では背面が少し底上げされる形で排熱処理をするので、裏面を塞がないようにして使用しましょう。
raytrek G5(レイトレック G5)のベンチマーク実測値
raytrek G5を様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
それぞれのベンチマークは以上の内容の目安となります。
3DMark ベンチマーク
raytrek G5の3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は3,771でした。
クリエイターPCながら高いゲーミング性能を備えていることがわかります。
このスコアはエントリークラスのゲーミングノートPCと同等のスコアです。
3,771というスコアを他のゲーミングPCと比較したグラフです。
最新のデスクトップゲーミングPCや、ゲーミングノートPCの平均値には及びません。
グラフ上ではゲーミング性能が低いように感じますが、ハイエンドモデルのスペックを含めて算出しているので仕方がないでしょう。
raytrek G5はグラフィックボードに「GTX1650Ti」を搭載していますが、以前レビューを行った「GTX1660Ti」搭載のゲーミングノートPC(2,932)より高いスコアを獲得できています。
CPU性能による差と思われますが、この事からraytrek G5は以前のミドルスペック程度のゲーミング性能を備えていることがわかります。
VRMark ベンチマーク
raytrek G5のVRMarkでのベンチマーク計測結果は5,552でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
raytrek G5はギリギリながら5000を上回るスコアを出しているので、VRゲームもプレイできる事がわかります。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
raytrek G5にてFF14漆黒のヴィランズVerのベンチマークスコアは10,605で非常に快適でした。
計測条件はDirectx11の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
10,605は高いスコアなので、一瞬の判断な必要な高難易度コンテンツもガンガン攻略していけるはずです。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
raytrek G5にてFF15のベンチマーク測定を行った結果です。
それぞれ軽量品質、標準品質、高品質で計測しました。
FF15はとても重いゲームなので、最新の高グラフィックゲームをプレイする指針としてこのベンチマークが利用できます。
残念ながら最高品質では「普通」の評価であるため、プレイできなくはないが快適ではないようです。
軽量品質でようやく快適評価を得られているため、raytrek G5で高グラフィックゲームをプレイするには、設定を落とす必要がありそうです。
もちろん過去に発売された必要スペックの低いゲームでは最高設定で動作するものもあるでしょう。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたraytrek G5では、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど)
raytrek G5に搭載されている、GTX1650TiのFPSゲーム別の平均フレームレートです。
FPSゲームは解像度よりフレームレートを重視するため、4KやWQHDではなくフルHD画質でのプレイが主流です。
raytrek G5はすべてのFPSゲームにおいても、画質を中設定まで落とすことで、どのゲームも快適にプレイできます。
最高設定では動作の軽いフォートナイトでしか60fpsが出せないので、やはり中~低画質に落とした方が良いでしょう。
FPSゲームは画質設定を低くしてもそれほど大きくプレイ面へ影響しないので、設定を落とすことによりプレイが不便になる心配は無用です。
raytrek G5(レイトレック G5)のレビュー総評
raytrek G5(レイトレック G5)の実機レビューを行いました。
raytrek G5はクリエイターPCですが、グラボを搭載しているのでPCゲームもしっかりプレイできます。
ゲーミングノートPCに比べ価格が安いため、クリエイト作業を兼ねて使用する方や、カジュアルにPCゲームをプレイしたい方におすすめです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。