ガレリア AXVのレビューをしていきます。
ガレリア AXVは「Ryzen 7 3700X」と「GeForce RTX 2060 SUPER 8GB」を搭載したミドルスペックのデスクトップで、コスパに優れたゲーミングPCです。
Ryzen 7 3700XはIntel Core i7シリーズよりPassmarkスコアが高いにも関わらず、Core i7シリーズより価格が安いため人気のCPUです。
Intel Coreに比べシェア数は劣りますが、CPUメーカーに拘りがない方にはとてもおすすめです。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
ガレリア AXVの外観構造
ガレリア AXVの外観・内部構造の特徴は以下の3点。
- 両側面、背面に排気口
- 入出力ポートは前面と背面に多数
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載(カスタマイズ注文で追加可能)
ガレリア AXVは通常タワー型のデスクトップゲーミングPCです。
入出力ポートは前面・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としていますが、注文時のカスタマイズによりWi-Fiを搭載して購入することもできます。
ガレリア AXVの正面
本体サイズは「207(幅)×520.7(奥行き)×450.2(高さ) mm」
両側面に排気口があるので、左右と後方30cm程度あけて設置する必要があります。
光学ディスクドライブは標準搭載されていないため、必要な方は注文時にカスタムした上で注文するか、外付けの光学ディスクドライブ(DVDで2000円程度)を用意すると良いでしょう。
ブルーレイドライブが欲しい方はカスタマイズで、DVDで良い方は外付けがおすすめです。
前面には以下の入出力ポートがあります。
- USB3.0 ×2
- SDカードリーダー[SD / Micro SD (SDXC対応)]
- イヤホン
- マイク
前面のUSBポートは2つしかないので、USBメモリやスマホの接続など頻繁に抜き差しする機器に使うのがおすすめです。
SDカードリーダーはデジカメのメモリーカードを挿入したり、小型ゲーム機のデータ授受に便利です。
デジカメがスマホで済む時代なのでなかなか使うシーンは少ないですが、以外な場面で使いたい時は出てくるので、あるとかなり便利です。
ガレリア AXVの背面
ガレリア AXVの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面もできるだけ壁から離して設置しましょう。
サイドパネルを外す際のネジも本体背面にあります。
ガレリア AXVの背面上部には以下のポートが搭載されています。
- USB 2.0 ×2
- USB 3.0 ×2
- USB 3.1 Gen1 ×4
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
ここにはHDMIとDisplayPortの接続も見えますが、ガレリアAXVではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
入出力ポートがたくさん並んだ少し下に、グラフィックボードからの出力ポートがあります。
ガレリアAXVでは「DVI-D」「HDMI」「DisplayPort」の3つの出力に対応しています。
また、これらを同時に接続(DVI-DとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
ガレリア AXVの内部
ガレリア AXVのサイドパネルを外した内部構造です。
ケースが大きいため、かなりゆとりのある構造になっています。
光学ディスクトライブ、ストレージ(SSD/HDD)を増設するスペースも十分あるので、購入後に自分でカスタマイズも可能です。
ただし後から増設する場合は電源容量に注意しましょう。
ガレリア AXVのベンチマーク実測値
ガレリア AXVを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
それぞれのベンチマークは以上の内容の目安となります。
ガレリア AXVの3DMarkベンチマークスコア
ガレリア AXVの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は8769でした。
ガレリアAXVに搭載されている「GeForce RTX 2060 SUPER」は4K出力対応していませんが、4K出力対応の「GeForce RTX 2070 SUPER」を搭載したガレリアXFよりやや高いスコアとなりました。
4Kはモニター側の対応も必要なので未だなかなか現実味が薄い出力方法ですが、「GeForce RTX 2060 SUPER」で対応しているWQHD出力では高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
ガレリアAXVの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
飛躍的に性能がアップした2021年最新モデルの平均からは少し劣るものの、コスパに優れたミドルスペックゲーミングPCとしてはとても良いスコアと言えます。
ガレリアAXVで遊べないゲームはありませんし、MODを多少導入しても問題なく快適なゲームプレイが可能なはずです。
PUBGやフォートナイト、APEXなど人気のバトルロイヤルゲームも快適にプレイ可能です。
ガレリア AXVのVRMarkベンチマークスコア
ガレリア AXVのVRMarkでのベンチマーク計測結果は11876でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
ガレリア AXVは5000を大きく上回るスコアを出しているので、VRゲームも快適にプレイできる事がわかります。
ガレリア AXVのファイナルファンタジー14ベンチマークスコア
ガレリア AXVにてFF14漆黒のヴィランズVerのベンチマークスコアは16535で非常に快適でした。
計測条件はDirectx11の最高解像度でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
16535はとても高いスコアであり、ハイスペックゲーミングPCにも遜色ありません。
ガレリアAXVでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
ガレリア AXVのファイナルファンタジー15ベンチマークスコア
ガレリア AXVにてFF15のベンチマークスコアは8739で、快適の評価でした。
計測条件は高品質のフルスクリーンモードです。
今からFF15のためにゲーミングPCを購入する方は少ないと思いますが、FF15のPC版はその要求スペックのあまりの高さからネタにされるほど。
一方でFF15のベンチマークソフトで高いスコアが出れば、他のPCゲームのほとんどで快適にプレイできると考えられます。
また、PC版FF15の高品質設定は非常に負荷が高いため、MODを使ったPCゲームプレイができるかどうかの目安にもなります。
ここではFF15のベンチマークソフトで高い評価を得られているので、ガレリア AXVはMODを導入したPCゲームプレイが可能と言えます。
ガレリア AXVのドラゴンクエスト10ベンチマークスコア
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたガレリア AXVでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
ガレリア AXVのレビュー総評
ガレリア AXVのレビューを紹介しました。
ガレリア AXVは「Ryzen 7 3700X」と「GeForce RTX 2060 SUPER 8GB」を搭載した、コスパに優れたミドルスペックゲーミングPCです。
できること
- すべてのMMORPG、FPSを含むPCゲームの快適プレイ
- 軽負荷MODを使ったPCゲームプレイ
- ゲームプレイ動画の録画・配信
- イラスト制作
できないこと
- テクスチャ系MODを超大量に使ったPCゲームプレイ
ガレリア AXVでできること、できない事を簡単にまとめると以上の通りです。
テクスチャ系MODを超大量に導入するには、GPUを複数搭載するなど限られたデスクトップPCにしかできません。
これを実現したい方は一部でしょうから、ほとんどできない事はないと考えても良いです。
ガレリア AXVは「多ジャンルのゲームを快適にプレイできる、ちょうど良いスペックのゲーミングPCが安く買いたい」という方におすすめです。
ゲーミングPC初心者にも丁度良いスペックですね。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。