ドスパラのガレリアGCR2070RGF-QC-Gは、インテルと共同設計された「ゲーミング」と「プライベート」の両方で快適に使える軽量薄型ゲーミングノートPCです。
以前紹介したガレリアGCR1660TGF-QC-Gの上位モデルです。
ガレリアGCR1660TGF-QC-Gとの大きな違いは、グラフィックボードに「GeForce RTX2070 MAX-Q」を採用していることと、ストレージが「1TB NVMe SSD」であることです。
※ガレリアGCR1660TGF-QC-Gは「GTX1660Ti」と「512GB NVMe SSD」
ガレリアGCR2070RGF-QC-Gは15.6インチと大きな画面でありながら、重さ1.87kgと超軽量なので持ち運びにも最適です。
ゲーミング・プライベートどちらも兼ねて使いたい、ゲーミングとしてもミドルスペック程度はほしい方におすすめのモデルです。
バッテリーはカタログスペックですが最大10時間持続します。
CPUはCore i7-9750Hであるし、メモリは16GBでSSD搭載なので普段使用にはこのスペックだけで文句無しであることがわかりますから、ここではゲーミングPCとしてどれぐらいのスペックであるのか、実機を使って検証してみました。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
ドスパラ ガレリア GCR2070RGF-QC-G の外観・内部構造
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの正面
サイズは356.4(幅)×233.66(奥行き)×20.5(高さ)mm。
重さはバッテリー込みで1.87kgの超軽量ノートPCです。
モニターは144Hzの高リフレッシュレート。
光学ドライブは非搭載なので、必要な場合は外付け光学ドライブ(2000円程度)を用意しておくと良いでしょう。
キーボードにはRGB-LEDのバックライトが自由に設定可能です。
キーは最新の光学式スイッチですから、しっかりゲーミング操作も快適に行えますね。
Steamは最初からインストールされています。
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの側面
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの左側面には
- ケンジントンロック
- USB3.1(TypeA/Gen2)×1
- マイク、イヤホンジャック
右側面には
- マルチカードリーダー(SD/SDHC/SDXC)
- USB3.1(TypeA/Gen1)×2
が用意されています。
端子についてもGCR1660TGF-QC-Gと同じなので、シリーズ共通でしょう。
USBポートが多めに設定されているので、外付けデバイスやスマートフォンも同時に接続可能ですし、ゲーミングデバイスも複数同時に使用できます。
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの背面
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの背面には
- USB TypeC 3.1Gen2 ×1
- HDMI出力ポート
- 有線LANポート
- 電源
が用意されています。
HDMI出力があるので、15.6インチでは物足りない!という方はもっと大きなモニターに映像を出力してゲームを楽しむこともできます。
裏面はほとんどのノートPC同様排気口ですので、布団やじゅうたんの上など、熱がこもる場所の上では使用しないようにしましょう。
ドスパラ ガレリア GCR2070RGF-QC-Gのベンチマーク実測値
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
それぞれのベンチマークは以上の内容の目安となります。
ガレリアGCR2070RGF-QC-Gの3DMarkベンチマークスコア
ゲーミングPCの3Dグラフィック性能を計測する、最もオーソドックスなベンチマークソフト「3DMark」でガレリア GCR2070RGF-QC-Gのグラフィック性能を計測。
グラフィックススコアは4,086で、これはVRゲームプレイ可能なゲーミングPCより少し上のスコアです。
最近の傾向ではデスクトップのミドルスペックが5000~7000のスコアであることを考えると、ガレリア GCR2070RGF-QC-GはミドルスペックのゲーミングノートPCであると考えられます。
デスクトップが5000~なら性能低いの?というと、そういうわけではありません。
最近のデスクトップはかなり性能が高くなっていて、上の比較を見てもわかるように、ガレリア GCR2070RGF-QC-GはゲーミングPCとしての性能は高いけれど、4KゲーミングPCには届かないスコアです。
FF14やPUBG、フォートナイトといった人気のゲームは不自由なくプレイできます。
スカイリムなどMODを入れて遊ぶゲームでは、数個のMODなら問題ないでしょう。
ガレリアGCR2070RGF-QC-GのVRMarkベンチマークスコア
ゲーミングPCのVR対応を計測する、3DMarkのVR版と言えるベンチマークソフト「VRMark」でガレリア GCR2070RGF-QC-GのVR性能を計測。
VRMarkでの計測スコアは5238です。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」のゲーミングPCだと判断できます。
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gは5000以上のスコアがでているので、VRゲームがプレイできます。
VR動画も視聴できますが、VRゲームやVR動画には別途VRゴーグルが必要です。
ガレリアGCR2070RGF-QC-Gのファイナルファンタジー14ベンチマークスコア
FF14の最新拡張パッケージである漆黒のヴィランズVerのベンチマークソフトで、ガレリア GCR2070RGF-QC-GのFF14適応性を計測。
FF14はMMORPGの中ではほどほどにグラフィック性能を要求されるゲームであり、低スペックのPCでは快適に動作しません。
カクカクして動かなかったり、範囲攻撃の表示がタイムラグによって回避してるはずが当たってしまったり…というように、ゲームプレイに弊害が生じます。
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gでは、最高画質+フルスクリーンの最も負荷の高い設定において、9942の非常に快適という評価が得られました。
このスコアであれば一瞬の判断が必要なエンドコンテンツにもどんどんチャレンジしていけますし、超綺麗なグラフィックで最高のストーリーを楽しむこともできます。
ガレリアGCR2070RGF-QC-Gのファイナルファンタジー15ベンチマークスコア
FF15のベンチマークソフトによって、ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの適応性を計測。
FF15のベンチマークソフトは、高負荷ゲームがプレイ可能かどうか測るのにちょうど良い目安となります。
FF15のベンチマークでは標準品質でやや快適の評価でした。
このスコアから、Steamなどで購入するPCゲームにおいて性能不足でプレイできなくなる事はないはずです。
MODを使ったゲームプレイでも、あまり高負荷ですとカクカクするかもしれませんが、軽いMODなら問題なく動作するでしょう。
ガレリアGCR2070RGF-QC-Gのドラゴンクエスト10ベンチマークスコア
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
グラフィックボードを搭載したガレリア GCR2070RGF-QC-Gでは、当然サクサク快適に動作するので、ドラクエ10をプレイしたい方は全く問題ないでしょう。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するスコアですね。
ドスパラ ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの総評
ドスパラのガレリア GCR2070RGF-QC-Gは、ゲームでもプライベートでも快適に使うことをコンセプトにしたゲーミングノートPCです。
プライベートな持ち歩きも想定しているのでとても軽量で、バッテリー含め2kgありません。
ゲーミングPCとしてはしっかりミドルスペックの性能を持っているので、FF14やFPSなど人気のオンラインゲームはもちろん、VRゲームやMODを使ったゲームも可能です。
以上のことから、ゲーミングPCとしてしっかりとした性能を持ちながら、普段使いとして持ち歩く方にぴったりのゲーミングノートPCだと思います。
同シリーズのガレリアGCR1660TGF-QC-Gは価格は3~4万円安いものの、ゲーミングPCとしてはカジュアルな性能でしたから、ゲーミングを兼ねるならガレリア GCR2070RGF-QC-Gの方がおすすめですね。
外観もかっこいいので、特に高校生や大学生で学校の課題でも使えるノートPCをお探しの方におすすめしたいモデルです。
ガレリア GCR2070RGF-QC-Gの総評まとめ
プライベートとゲーミングを両立しながら、しっかりゲーミング性能を発揮してくれる超軽量ミドルスペックゲーミングノートPCです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。