ガレリア RM5R-G60Sのレビューをしていきます。
ガレリア RM5R-G60Sはリニューアルされた新型ガレリアの中でも、コスパの良いエントリーモデルの1つです。
エントリーモデルと言えば初心者やカジュアルゲーマーにおすすめのスペックである事が多い印象です。
しかしガレリア RM5R-G60Sはエントリーながらかなり高いスペックを備えており、かつてのエントリーモデルとは段違いの性能を持ちます。
ここではガレリア RM5R-G60Sにどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
ガレリア RM5R-G60Sの外観構造
ガレリア RM5R-G60Sの外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- ミニタワーなので高さがない
- 入出力ポートは前面上部と背面に多数
- 光学ドライブ(DVD)なし(カスタマイズ注文で追加可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載(カスタマイズ注文で追加可能)
ガレリア RM5R-G60SはミニタワーのデスクトップPCですので、フルタワーの2/3程度しか高さがありません。
幅や奥行きはフルタワーと変わりませんので、省スペースにはなりません。
入出力ポートは前面上部・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としていますが、注文時のカスタマイズによりWi-Fiを搭載して購入することもできます。
またガレリア RM5R-G60Sには光学ドライブが搭載されておらず、DVDやBlu-rayを読み込むことはできません。
必要に応じてカスタマイズで追加するか、外付けデバイスを使用する必要があるでしょう。
ガレリア RM5R-G60Sの正面
本体サイズは「220(幅)×440(奥行き)×425(高さ) mm」
上面はすべて排気口になっています。
机の上にフルタワーを置くとかなり圧迫感があるので、机の上に置くには良いサイズです。
光学ディスクドライブは非搭載ですが、正面ロゴ上に光学ドライブ取り付け箇所があります。
カスタマイズで追加すると、この部分が光学ドライブになります。
前面上部には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 ×4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホに加え、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
ガレリア RM5R-G60Sの背面
ガレリア RM5R-G60Sの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体左側がクリアサイドパネルになっており、動作中も内部の確認が可能です。
サイドパネルを外す際のネジも本体背面にあります。
ガレリア RM5R-G60Sの背面には以下のポートが搭載されています。
- USB2.0 ×4
- USB 3.2 Gen1 Type-A x2
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMI・D-DVI・Displayportの接続も見えますが、ガレリア RM5R-G60Sではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- DVI-D ×1
- HDMI ×1
- Displayport ×1
これらを同時に接続(DVI-DとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
ガレリア RM5R-G60Sの内部
ガレリア RM5R-G60Sのサイドパネルを外した内部構造です。
以前のガレリアシリーズに比べ、かなりスッキリとした内部構造になっています。
配線はほぼすべてケース右側面側へ、電源ユニットはケース下部のボックス部に収まっており、電源ユニットも右サイドパネルを外すと見えます。
カスタマイズのゆとりも確保されていますが、グラフィックボード交換の際はサイズ確認したほうが良いでしょう。
ガレリア RM5R-G60Sのベンチマーク実測値
ガレリア RM5R-G60Sを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
それぞれのベンチマークは以上の内容の目安となります。
ガレリア RM5R-G60Sの3DMarkベンチマークスコア
ガレリア RM5R-G60Sの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は5798でした。
3DMark TimeSpyでの計測結果は、「AMD Ryzen 5 3500とGeForce GTX 1660 SUPER 」の組み合わせで予想のつくスコア結果となりました。
ミドルスペックを超えるほど高いスコアではありませんし、かつてのエントリーモデルと同等のスコアです。
ガレリア RM5R-G60Sの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
3DMark TimeSpyのスコアを見る限り、そこまで高いゲーミング性能ではないように思えます。
ただしスコア自体が低いわけではなく、最新デスクトップの平均に比べれば劣るものの、PCゲームは快適に動作するスペックは持っています。
FF14、フォートナイト、PUBG、APEXなどオンライン対戦ゲームもプレイなスコアです。
ガレリア RM5R-G60SのVRMarkベンチマークスコア
ガレリア RM5R-G60SのVRMarkでのベンチマーク計測結果は9107でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
ガレリア RM5R-G60Sは9107ですので、VRゲームもプレイ可能な性能です。
3DMark TimeSpyではそれほど高いスコアでありませんでしたが、VRMarkではかなり高いスコアを獲得できました。
ガレリア RM5R-G60SのPCMarkベンチマークスコア
PCMarkは一般的なPCアプリケーションを実行する上でのパフォーマンスを計測するベンチマークソフトです。
PCアプリケーションとは、「ネットサーフィン・オフィスソフト・動画視聴」などを指し、それぞれのスコアが表記されています。
PCMarkのスコアは5743であり、一般PCを大きく上回る性能を持っていることがわかります。
ガレリア RM5R-G60Sなら、一般的な用途でスペックに問題が生じることはまずなさそうです。
ガレリア RM5R-G60Sのファイナルファンタジー14ベンチマークスコア
ガレリア RM5R-G60SにてFF14漆黒のヴィランズVerのベンチマークスコア(DirectX 11)は12237で非常に快適でした。
計測条件はフルHD(1920×1080)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
ガレリア RM5R-G60Sでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
ガレリア RM5R-G60Sのファイナルファンタジー15ベンチマークスコア
ガレリア RM5R-G60SにてFF15のベンチマークスコアは6490で、快適の評価でした。
計測条件はフルHD(1920×1080)高品質のフルスクリーンモードです。
今からFF15のためにゲーミングPCを購入する方は少ないと思いますが、FF15のPC版はその要求スペックのあまりの高さからネタにされるほど。
一方でFF15のベンチマークソフトで高いスコアが出れば、他のPCゲームのほとんどで快適にプレイできると考えられます。
PC版FF15の高品質設定は非常に負荷が高いため、MODを使ったPCゲームプレイができるかどうかの目安にもなります。
このスコアからガレリア RM5R-G60Sは3DMarkでは高いスコアが得られませんでしたが、高いゲーミング性能を備えていることがわかります。
ガレリア RM5R-G60Sのドラゴンクエスト10ベンチマークスコア
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたガレリア RM5R-G60Sでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
ガレリア RM5R-G60Sのレビュー総評
ガレリア RM5R-G60Sのレビューを紹介しました。
ガレリア RM5R-G60Sはリニューアルしたガレリアシリーズの、今後のカジュアル向け定番となるエントリーモデルです。
今回の検証により、エントリーモデルにも関わらずかなり高いゲーミング性能を備えていることが確認できました。
ゲーム動画の録画や編集・配信はスペックが不足しますが、一人で普通にPCゲームを楽しむ分には問題が生じることはないでしょう。
ガレリア RM5R-G60SはゲーミングPC初心者やカジュアルゲーマーにはもちろん、お子様向けの1台としても手頃な1台となりそうです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。