ドスパラのノートゲーミングPCの中でも、GF-Eシリーズは「薄い」「軽い」「安い」と3拍子揃った人気のシリーズです。
この記事では、人気のGF-Eシリーズの中でも一番人気の「ガレリア GCF2070GF-E」の実機を使ってレビューしていきます。
レビュー項目
- 持ち運びやすさ(外観検証)
- どんな事ができるか(ベンチマーク計測による性能検証)
- 価格、外観、性能から考える総評
以上ノートゲーミングPCに欠かせない2ポイントの検証と、価格(コスパ)を合わせた総評を紹介します。
MAX-Qってなに?
GCF2070GF-Eには「RTX2070 MAX-Q」というグラフィックボードが搭載されています。
MAX-Qとは、RTX2070をノートPC用に小型最適化したグラフィックボードの事を指します。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
ガレリア GCF2070GF-E の外観・内部構造
ガレリア GCF2070GF-Eのサイズ感
見た目は以前レビューしたGCF2060GF-Eとほぼ同じ。
カタログスペックでは
- 重量は約2.3kg(バッテリー含)
- 全体サイズは360(幅)×245(奥行き)×27(高さ) mm(突起部含まず)
となっていますが、定規を当ててみるともっと薄いのでは?というレベル。
2.3kgも重いと感じる重量ではなく、これなら持ち運びも苦にならないでしょう。
ゲーミングPCは大きくなるのが常識なのですが、これは一般PCより薄いレベルです。
手持ちのMac bookと良い勝負でした。
ガレリア GCF2070GF-Eの側面
本体側面には各種入出力ポートが配置されています。
右側面には
・USB3.0 ×2
・SDカードリーダー(SDXC対応)
左側面には
・ギガビットLANポート
・USB2.0 x1
・イヤホン、マイクジャック
・ケンジントンロック
背面には
・電源ポート
・USB3.0 Type-C×1
・ディスプレイポート×2
光学ディスクドライブはありません。
ノートPCですがポートはかなり充実していて、メモリーカードも挿し込めますから、不自由することはないでしょう。
光学ディスクドライブは外付けのものを別で購入した方が良いかもしれませんね。
ポートの数、配置、種類ともにGCF2060GF-Eとまったく同じです。
ガレリア GCF2070GF-Eの裏面
裏面はほぼファンになっています。
ファンといえば音ですが、通常使用時は音も静かで全く気になりませんでした。
FF14や3DMarkなどのベンチマーク計測時には本体に負荷もかかりますが、それでも今私が使っているデスクトップと比べてもかなり静かです。
メインの排熱を裏面で行っているので、布団の上などで使用するのは控える必要があります。
ガレリア GCF2070GF-Eのキーボード
ガレリア GCF2070GF-Eはのキーボードは、ゲーミングキーボードのようにWASDがわかりやすくマーキングされています。
PC起動時はバックライトが虹色に光ります。
光学式メカニカルキーボードなので、軽くて押しやすいキーボードになっていました。
ガレリア GCF2070GF-Eのベンチマーク実測値
ガレリアGCF2070GF-Eを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
- DDON:DDONでのパフォーマンスはどうか
GeForce RTX2070 MAX-Qを搭載したノートゲーミングPCなので、カタログスペック上は好スコアが期待できますが、実スコアはどうでしょう。
3DMarkの実測値
最も有名なベンチマークソフト「3DMark」のTime Spyでのベンチマークスコアは6561。
このスコアは、かつてのGeForce1070Ti搭載デスクトップゲーミングPCと同等のスコアです。
RTX2060搭載のGCF2060GF-Eと比べると、スコアは800高いです。
スコアの目安は4K出力でゲームが遊べるPCのスコアが6733ですから、4K出力可能なデスクトップゲーミングPCとほぼ同性能で、ノートPCとしてはとても高いスコアです。
各ゲームのベンチマークソフトではどれぐらいのスコアが出るのか見ていきましょう。
VRMarkの実測値
VRMarkは、VRデバイスを持っていなくてもVRゲームがプレイできるかどうかスコアで判断できるベンチマークソフト。
スコアが5000を上回っていれば、VRゲームがプレイできる「VR Ready」と判断できます。
きっちりVR Readyの基準を上回っていて、VRゲームも快適にプレイできるノートゲーミングPCと言えます。
意外なことに、3DMarkではスコア差が800あったGCF2060GF-Eと比較すると、VRMarkでのスコアはほぼ同じ(スコア差9)です。
VRゲームに限らず、VR動画ももちろん問題なく視聴できます。
ファイナルファンタジー14の実測値
FF14は最高品質のフルスクリーンで「非常に快適」のスコアが得られました。
新拡張パック「漆黒の反逆者」のベンチマークソフトがリリースされましたので、今回はそちらを使って計測。
スコアは文句なしの12818ですから、新拡張パックでも快適に利用できます。
ガレリア GCF2070GF-EならFF14で困ることはありませんし、ご家庭のインターネット回線速度にさえ注意すれば、瞬間的な判断が求められる高難易度コンテンツにもガンガン参加していけるでしょう。
ファイナルファンタジー15の実測値
異常なほど要求スペックが高いことで知られるFF15ですが、なんと高品質設定で「快適」の評価が得られました。
FF15のベンチマークでこの評価が得られるなら、スカイリム・フォールアウト・Cities:SkylineでMODを使ったプレイも快適に遊べるはずです。
ドラゴンクエスト10の実測値
FF14やFF15が快適なスコアが得られ、VRゲームもプレイできるガレリア GCF2070GF-Eでは、ドラクエ10は当然高いスコアが得られます。
最高品質で「すごく快適」の評価ですから、問題になるような事は全くないはずです。
DDONの実測値
DDONもドラクエ10同様にあまり要求スペックが高くないゲームですから、最高品質でとても快適の評価でした。
ガレリア GCF2070GF-Eの総評
外見に派手さはありませんが、ブラックベースのボディは無難ですし、ユーザーを選ばないでしょう。
サイズ・重さは文句無しで、一般向けノートPCより軽いぐらいですから、出張先や外出先へ持ち運びしても全然苦にならないはずです。
各ベンチマークソフトでのスコアもノートゲーミングPCとしては破格のスコアが出ていて、PUBGやフォートナイト、APEXといった対戦ゲームでも勝っていけるノートゲーミングPCと言えます。
但し対戦ゲームをプレイしない、FF14・ドラクエ10・DDON・TESOなどのMMORPGや、MODを使ったオフラインゲームをメインでプレイしたいという方には、【ガレリア GCF2060GF-E】でも十分に感じます。
ここで紹介したGCF2070GF-Eは性能から考えるコスパは良いものの、GCF2060GF-Eより2万円ほど高いので、遊びたいゲームと予算から考えて、どちらが自分のスタイルに合うかで選ぶと良いでしょう。
ガレリア GCF2070GF-Eの総評
ガレリア GCF2070GF-Eは「持ち運びやすさ」「性能」「コスパ」は文句無し。
GCF2060GF-Eでは物足りない、FPSなど対戦ゲームでガンガン勝ちたい方におすすめのミドルハイスペックのノートゲーミングPCです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。