ドスパラのガレリアSTは、GeForce GTX1060の後継モデルであるGTX1660Ti 6GBを搭載したミドルスペックゲーミングPCです。
ガレリアSTは通常のタワーモデルより一回り小さいスリムタイプのゲーミングPCで、スペースを取らず横置きも可能です。
この記事では、ガレリアSTの実機を使ってレビューしていきます。
レビュー項目
- サイズ感(外観検証)
- どんな事ができるか(ベンチマーク計測による性能検証)
- 価格、外観、性能から考える総評
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
GALLERIA(ガレリア) ST の外観・内部構造
GALLERIA(ガレリア) STの正面
スリムタイプなので本体はとても小さく、サイズは105(幅)×350(奥行き)×382(高さ)mm。
画像のように横置きができますから、スチールラックなどに収納することも可能です。
イメージ的にはPS4proを少し大きくしたぐらい、家庭用ブルーレイレコーダーぐらいの大きさです。
但し排熱ファンを塞がないようにだけ注意は必要です。
本体正面には
- USB3.0 ×2
- SDカードリーダー(SD/MicroSD)
- イヤホン/マイクジャック
- 電源ボタン
- DVDドライブ
があり、通常ゲーミングPCでは光学ドライブはオプション扱いになる事が多いですが、ガレリアSTでは標準装備になっています。
また、デスクトップゲーミングPCとしては珍しく「無線LAN」と「Bluetooth」の機能も標準装備で内蔵されています。
GALLERIA(ガレリア) STの側面
ガレリアSTは左側面に排熱口が多く、右側面は一か所だけ。
横置きにする場合は左側面が下になりますが、横置き台座を装着し排熱のための隙間を空けます。
※シルバーの丸型台座が4つ同梱されます。
横置きする場合はかならず台座でかさ上げし、排熱口を塞いでしまわないようにしましょう。
右側面にも排熱口はあるので、横置きした上にモニターを乗せる旧式PCのような使い方は避けるべきです。
本当に小さいので縦置きしてもほとんどスペースを取らないので、問題ないはずです。
※縦型用スタンドも同梱されます。
GALLERIA(ガレリア) STの背面
背面上部はグラフィックボードが搭載されており、出力ポートがあります。
- HDMI x1
- DisplayPort x1
- DVI-D x1
背面下部には
- USB3.1 Gen1 x4
- マウス/キーボード用ポート
- LANポート
- オーディオジャック
上でも紹介したように、ガレリアSTには無線LANが内臓されています。
背面拡大画像②にある金色のポートは無線LANのアンテナを取り付ける場所で、アンテナが2本同梱されています。
GALLERIA(ガレリア) STの内部構造
ガレリア STはスリムタイプのため、カスタマイズできる余分なスペースは一切ありません。
小さなケースいっぱいにパーツが詰まっています。
電源容量は550Wで、「80PLUS GOLD規格」が採用されています。
この規格は電源効率がとても良く、省エネで余計な電力消費を防いでくれるため、発熱量も少ないです。
GALLERIA(ガレリア) STのベンチマーク実測値
GALLERIA(ガレリア) STを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
- DDON:DDONでのパフォーマンスはどうか
GeForce GTX1660Ti 6GBを搭載したミドルスペックゲーミングPCですが、スリムタイプになるとスコアに影響するのか確認してみましょう。
3DMarkの実測値
最も有名なベンチマークソフト「3DMark」のTime Spyでのベンチマークスコアは6195。
スコアの目安としては、4K出力でゲームが遊べるPCのスコアが6733なので、3D性能は十分。
ちなみにRTX2070搭載のノートゲーミングPCのスコアが6561でしたから、コスパはとても高いと言えます。
3DMarkはPCに負荷をかけながらテストをするのですが、ガレリアSTは高負荷状態でもとても静かで驚きました。
スリムケースにするため発熱量を抑える必要がありますから、グリス・ファン・電源に気を使った構造になっているのが理由です。
VRMarkの実測値
VRMarkは、VRデバイスを持っていなくてもVRゲームがプレイできるかどうかスコアで判断できるベンチマークソフト。
スコアが5000を上回っていれば、VRゲームがプレイできる「VR Ready」と判断できます。
きっちりVR Readyの基準を上回っていて、VRゲームも快適にプレイできます。
RTX2070を搭載したノートゲーミングPCのスコアは6500程度でしたから、そのスコアを大きく上回っています。
VRゲームに限らず、VR動画ももちろん問題なく視聴できます。
ファイナルファンタジー14の実測値
FF14は最高品質のフルスクリーンで「非常に快適」のスコアが得られました。
新拡張パック「漆黒の反逆者」のベンチマークソフトがリリースされましたので、今回はそちらを使って計測しています。
スコアは文句なしの14717で、新拡張パックでも快適に利用できます。
FF14のベンチマークスコアもVR同様RTX2070搭載のノートゲーミングPCよりスコアが高かったです。
このスコアならFF14で困ることは全くありません。
ファイナルファンタジー15の実測値
異常なほど要求スペックが高いことで知られるFF15ですが、高品質設定で「快適」の評価が得られました。
FF15のベンチマークでこの評価が得られるなら、スカイリム・フォールアウト・Cities:SkylineでMODを使ったプレイも快適に遊べるはずです。
GTX1060の後継モデルのミドルスペックなはずですが、性能の高さに驚くばかりです。
ドラゴンクエスト10の実測値
FF14やFF15が快適なスコアが得られ、VRゲームもプレイできるガレリアSTでは、ドラクエ10は当然高いスコアが得られます。
最高品質で「すごく快適」の評価ですから、問題になるような事は全くないはずです。
ドラゴンズドグマオンラインの実測値
DDONもドラクエ10同様にあまり要求スペックが高くないゲームですから、最高品質でとても快適の評価でした。
GALLERIA(ガレリア) STの総評
サイズの小ささが特徴的なガレリアSTは、本当に小さく場所を取らない、横置きにも対応したカジュアルユーザーに嬉しい外観をしています。
デスクの上にドーンと大きなデスクトップでは作業スペースが狭くなりますし、ちょっとガチっぽくなりますからね。
その点ガレリアSTは一般PCっぽい見た目なので、そういう観点からの見た目を気にする方におすすめです。
性能も当然文句なしで、私は正直なところ現在自分がGTX1060 6GBのデスクトップゲーミングPCを使用していることから、その後継機であるGTX1660Tiの性能をナメていました。
かつてのGTX1070Tiの性能に似ていて、GTX1070Ti搭載デスクトップの実機レビュー時とベンチマークスコアもよく似ています。
メモリが標準では8GBですから、16GBにカスタムして注文すると更に性能が飛躍的にアップするのでおすすめです。
GALLERIA(ガレリア) STの総評
ガレリアSTは「外観」「性能」「コスパ」どれを取っても文句無し。
省スペースで置きたい、パーツ追加などカスタムをする予定はないカジュアルPCゲーマーにおすすめなデスクトップゲーミングPCです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。