ガレリア ZA9C-R39のレビューをしていきます。
ガレリア ZA9C-R39はRTX3090搭載の最強クラスのモデルで、「何でもできる1台」を求める方におすすめです。
ここではガレリア ZA9C-R39にどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
ガレリア ZA9C-R39の外観構造
ガレリア ZA9C-R39の外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- 本体サイズは220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
- 入出力ポートは前面上部と背面に多数
- 光学ドライブ(DVD)なし(カスタマイズ注文で追加可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載(カスタマイズ注文で追加可能)
ガレリア ZA9C-R39のケースサイズは「220(幅)×440(奥行き)×480(高さ」と大きく、排熱を考慮したスペースの確保が必要です。
入出力ポートは前面上部・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としていますが、注文時のカスタマイズによりWi-Fiを搭載して購入することもできます。
またガレリア ZA9C-R39には光学ドライブが搭載されておらず、DVDやBlu-rayを読み込むことはできません。
必要に応じてカスタマイズで追加するか、外付けデバイスを使用する必要があるでしょう。
ガレリア ZA9C-R39の正面
上面はすべて排気口になっています。
机の上に置くには圧迫感のあるサイズで、デスク足元かデスク横に置くのが良いでしょう。
光学ディスクドライブは非搭載ですが、正面ロゴ上に光学ドライブ取り付け箇所があります。
カスタマイズで追加すると、この部分が光学ドライブになります。
前面上部には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 Type-A ×4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホや、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
ガレリア ZA9C-R39の背面
ガレリア ZA9C-R39の背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体左側がクリアサイドパネルになっており、動作中も内部の確認が可能です。
サイドパネルを外す際のネジも本体背面にあります。
ガレリア ZA9C-R39の背面には以下のポートが搭載されています。
- USB2.0 ×4
- USB 3.2 Gen1 Type-A x2
- USB 3.2 Gen2 ×2
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMI・D-DVI・Displayportの接続も見えますが、ガレリア ZA9C-R39ではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
これらを同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ガレリア ZA9C-R39の内部
ガレリア ZA9C-R39のサイドパネルを外した内部構造です。
配線はほぼすべてケース右側面側へ、電源ユニットはケース下部のボックス部に収まっており、電源ユニットも右サイドパネルを外すと見えます。
カスタマイズのゆとりも確保されていますが、グラフィックボード交換の際はサイズ確認したほうが良いでしょう。
グラフィックボード(RTX3090)とCPUクーラーがとても大きいです。
ストレージの増設や光学ドライブを追加するスペースは十分ですが、カスタム時は電源容量にも注意しましょう。
ガレリア ZA9C-R39のベンチマーク実測値
ガレリア ZA9C-R39を様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
ガレリア ZA9C-R39の3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は17,650でした。
最高21,616を出す驚異的なスコアで、RTX3090の高いグラフィック性能を確認できます。
かつての最高峰GPUと比較しても、大幅な性能アップが見られます。
更にRTX3090はDLSS(アップコンバート機能)が搭載されているので、理論上8Kにも対応し大幅なフレームレート向上も可能です。
ガレリア ZA9C-R39の3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
以前までのハイエンドゲーミングPCとは一線を画するほど高性能であることがわかります。
ガレリア ZA9C-R39ならグラフィック面で困ることはなく、グラフィック系MODを多数入れてのゲームも快適に動作するでしょう。
最新ゲームも最高解像度でプレイでき、4K出力も可能です。
ただし4Kで出力する場合はモニターも4K対応の必要があります。
VRMark ベンチマーク
ガレリア ZA9C-R39のVRMarkでのベンチマーク計測結果は14,775でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
ガレリア ZA9C-R39は14,775ですので、VRゲームもプレイ可能な性能です。
VRゲームで問題が生じる可能性はないでしょう。
PCMark ベンチマーク
PCMarkは一般的なPCアプリケーションを実行する上でのパフォーマンスを計測するベンチマークソフトです。
PCアプリケーションとは、「ネットサーフィン・オフィスソフト・動画視聴」などを指し、それぞれのスコアが表記されています。
PCMarkのスコアは7,742であり、一般PCを大きく上回る性能を持っていることがわかります。
ガレリア ZA9C-R39なら、一般的な用途でスペックに問題が生じることはまずなさそうです。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
ガレリア ZA9C-R39にてFF14漆黒のヴィランズVerのベンチマークスコア(DirectX 11)は24,379で非常に快適でした。
計測条件はフルHD(1920×1080)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
ガレリア ZA9C-R39では、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
フルHD以上の画質でもスコアは十分出ますが、FF14を含むMMORPG・FPS・TPSなどのオンラインゲームでは画質よりフレームレートの方が重要であり、WQHDや4K画質でのプレイにメリットが少ないです。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
ガレリア ZA9C-R39にてFF15のベンチマークスコアは8,279で、快適の評価でした。
計測条件は4K(3,840×2,160)高品質のフルスクリーンモードです。
負荷の高いことで有名なFF15のベンチマークにおいてこのスコアであれば、新作PCゲームを含め4K画質は全く問題ないでしょう。
敵の密集などゲーム内事象で負荷が高まるシーンではフレームレートが低くなることが考えられますが、RPGゲームではそれほど高いフレームレートを維持する必要もないので、問題ないでしょう。
テクスチャ系MODを使ったPCゲームも快適にプレイ可能です。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたガレリア ZA9C-R39では、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど)
ガレリア ZA9C-R39に搭載されている、RTX3090のFPSゲームタイトル別アベレージフレームレートの目安です。
FPSゲームは解像度よりフレームレートを重視するため、4KやWQHDではなくフルHD画質でのプレイが主流です。
RTX3090を搭載するガレリア ZA9C-R39では、「PUBG」「CoD:BOCW」「Valorant」「フォートナイト」「Apex Legends」などの有名FPSゲームで120fps以上を確保できています。
上画像では最高画質設定でのスコアなので、設定を落とせば更にフレームレートを高めることもできます。
ガレリア ZA9C-R39はCPUにCore i9-10850Kを採用しているので、画質以外の処理もバッチリです。
以上のことからガレリア ZA9C-R39はFPSゲームも快適にプレイできることがわかります。
ガレリア ZA9C-R39のレビュー総評
ガレリア ZA9C-R39のレビューを紹介しました。
ガレリア ZA9C-R39はRTX3090を搭載しているだけあって、とても高いゲーミング性能を備えています。
ただし現状では普通にPCゲームを楽しむだけではオーバースペックになる可能性があるので、「MODをたくさん入れて遊びたい」「とにかく最強のゲーミングPCがほしい」という方におすすめです。
高解像度でゲームをプレイしながら、ゲーム実況動画や配信を行いたい方にもおすすめです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。