ガレリア ZA7R-R37T 5800Xのレビューをしていきます。
ガレリア ZA7R-R37T 5800XはGeForce RTX 3070 TiとRyzen 7 5800Xを搭載したハイエンドモデルです。
ここではガレリア ZA7R-R37Tにどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
ガレリア ZA7R-R37T 5800Xの外観構造
ガレリア ZA7R-R37Tの外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- 本体サイズは220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
- 入出力ポートは前面上部と背面に多数
- 光学ドライブ(DVD)なし(カスタマイズ注文で追加可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載
ガレリア ZA7R-R37Tのケースサイズは「220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)」のフルタワーサイズなので、デスク上に設置するとやや圧迫感があります。
入出力ポートは前面上部・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としており、必要に応じて注文時のカスタマイズにてWi-Fiを増設できます。
またガレリア ZA7R-R37Tには光学ドライブが搭載されておらず、DVDやBlu-rayを読み込むことはできません。
こちらも必要に応じてカスタマイズで追加するか、外付けデバイスを使用する必要があるでしょう。
正面・上部構造と入出力ポート
上面はすべて排気口になっています。
フルタワー型なのでデスク上に設置すると圧迫感があり、ポート類が高すぎて使いにくいかもしれません。
机の下や脇に設置すると、ちょうど腰の高さぐらいにポート類がくるのでおすすめです。
光学ディスクドライブは非搭載ですが、正面ロゴ上に光学ドライブ取り付け箇所があります。
カスタマイズで追加すると、この部分が光学ドライブになります。
前面上部には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 Type-A ×4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホや、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
背面構造と入出力ポート
ガレリア ZA7R-R37Tの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体左側がクリアサイドパネルになっており、動作中も内部の確認が可能です。
サイドパネルを外す際のネジも本体背面にあります。
ガレリア ZA7R-R37Tの背面には以下のポートが搭載されています。
- USB 3.1 Gen2 Type-A x 2
- USB 3.1 Gen1 Type-A x 6
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMIやDisplayportの接続も見えますが、ガレリア ZA7R-R37Tではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
これらを同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ケース内部構造
ガレリア ZA7R-R37Tのサイドパネルを外した内部構造です。
配線はほぼすべてケース右側面側へ、電源ユニットはケース下部のボックス部に収まっており、電源ユニットも右サイドパネルを外すと見えます。
カスタマイズのゆとりも確保されていますが、グラフィックボード交換の際はサイズ確認したほうが良いでしょう。
ストレージの増設や光学ドライブを追加するスペースは十分ですが、カスタム時は電源容量にも注意しましょう。
ガレリア ZA7R-R37T 5800Xのベンチマーク実測値
ガレリア ZA7R-R37Tを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
ガレリア ZA7R-R37Tの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は13,811でした。
グラフィックスコア | CPUスコア | |
---|---|---|
ガレリア RM5R-R36 (GeForce RTX 3070 Ti) |
13,811 | 11,176 |
ガレリア XA7C-R38 (GeForce RTX 3080) |
14,901 | 8,880 |
ガレリア XA7C-R37 (GeForce RTX 3070) |
12,701 | 11,601 |
ガレリア RM5R-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,277 | 6,940 |
ガレリア XA7R-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,722 | 9,688 |
ライトニング AT5 (GTX 1660 SUPER) |
5,521 | 3,983 |
他機種とのスコア比較です。
搭載CPUが異なるので目安ですが、グラフィックスコアはRTX3070とRTX3080のちょうど中間といったところでしょうか。
RTX3070では4K出力でやや性能不足になるゲームタイトルがありましたが、RTX3070Tiならあらゆるゲームを4Kでプレイできるでしょう。
今回CPUにRyzen 7 5800Xを搭載していますが、Intel Core i7-11700よりCPUスコアが高くなっていることもポイントです。
ガレリア ZA7R-R37Tの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
一部の超ハイスペックゲーミングPCには劣るものの、以前までのハイエンドモデルを軽く上回るスコアであることがわかります。
VRMark ベンチマーク
ガレリア ZA7R-R37TのVRMarkでのベンチマーク計測結果は16,947でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
ガレリア ZA7R-R37Tは16,947ですので、VRゲームもプレイ可能な性能です。
VRゲームで問題が生じる可能性はないでしょう。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
ガレリア ZA7R-R37TにてFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)は26,686で非常に快適でした。
計測条件はフルHD(1920×1080)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
ガレリア ZA7R-R37Tでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
フルHD以上の画質でもスコアは十分出ますが、FF14を含むMMORPG・FPS・TPSなどのオンラインゲームでは画質よりフレームレートの方が重要であり、WQHDや4K画質でのプレイにメリットが少ないです。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
ガレリア ZA7R-R37Tにおける、FF15の解像度別ベンチマークスコアです。
計測条件はすべて高品質設定です。
負荷が高いと言われるFF15のベンチマークにおいて、4Kの最高品質設定で「快適」の評価が得られています。
この結果からガレリア ZA7R-R37Tでは最新ゲームも4Kでプレイできることがわかりますし、MODを使用したゲームプレイも十分可能と言えます。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたガレリア ZA7R-R37Tでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
ガレリア ZA7R-R37Tに搭載されている、RTX3070TiのFPSゲームタイトル別アベレージフレームレートの目安です。
FPSゲームは解像度よりフレームレートを重視するため、4KやWQHDではなくフルHD画質でのプレイが主流です。
RTX3070Tiを搭載するガレリア ZA7R-R37Tでは、「PUBG」「CoD:BOCW」など比較的重いゲームでも120fpsを確保できています。
ここではウルトラ設定における平均フレームレートなので、設定を下げることで240fpsでのプレイも可能です。
ガレリア ZA7R-R37T 5800Xのレビュー総評
ガレリア ZA7R-R37T 5800X搭載のレビューを紹介しました。
RTX3070TiとRyzen 7 5800Xの組み合わせにより、「RTX3070で物足りなかった部分をカバーできる性能」になっています。
それほどスペックを要求されないMMORPGではオーバースペックになるかもしれません。
マルチスレッドに優れる高性能なRyzen CPUを搭載しているので、「4Kで最新ゲームをプレイしたい」「様々なMODを導入してPCゲームをプレイしたい」といった方におすすめのモデルと言えます。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。