GALLERIA XL7C-R36Hの実機を使って、レビューをしていきます。
GALLERIA XL7C-R36Hは「Core i7-12700H」と「GeForce RTX3060」を搭載したミドルスペックモデルで、16インチ165Hzの液晶が特徴的です。
手頃な価格ながら144fps以上でPCゲームがプレイできる構成となっています。
このレビューでは、GALLERIA XL7C-R36Hの外観検証やベンチマーク計測を行い、実際にはどの程度のゲーミング性能があるのかを検証していきます。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
GALLERIA XL7C-R36Hの外観構造
GALLERIA XL7C-R36Hの外観特徴
- ディスプレイサイズは16インチ(165Hz)
- 最薄部わずか20mmの極薄ボディ
- 重量約2.15kgの軽量設計
- Wi-Fi 6 AX201NGWを搭載し、高速無線通信が可能
- Thunderbolt4を搭載
ディスプレイは通常より少し⼤きい、16インチサイズのノングレア(⾮光沢 WUXGA液晶 1920×1200ドット表示)です。
リフレッシュレート165Hzに対応しているので、144fps以上でのゲームプレイが可能となります。
HDMI2.1やThunderbolt4でのモニターへの映像出力によって、自宅では大型モニターに出力して、疑似デスクトップとしても使用できます。
超高速なWi-Fi 6 AX201NGWを備えているため、無線接続でのオンラインゲームのプレイも快適ですが、このモデルには有線LANポートが搭載されていません。
ただしカスタムで選択可能なUSB接続式の有線LANアダプタを使用すれば、有線接続も可能です。
天板・キーボード
本体サイズは「358(幅) × 247(奥行き) × 20.0(高さ) mm」
重さはバッテリー込みで約2.15kgです。
光学ドライブは非搭載なので、必要な場合は外付け光学ドライブ(2000円程度)を用意しておくと良いでしょう。
キーボードはテンキー搭載型で、タッチパッドは従来モデルより35%大きくなっています。
ホワイトのLEDバックライトを搭載しており、RGB-LEDバックライトではないので、カラーの変更はできません。
側面・入出力ポート
GALLERIA XL7C-R36Hの左側面には以下のポートが搭載されています。
- USB3.2 Gen2 Type-C
- USB3.2 Gen1 Type-A
- SDカードリーダー(SD/SDHC/SDXC/UHS-1)
- 音声出力/マイク入力ジャック
GALLERIA XL7C-R36Hの右側面には以下のポートが搭載されています。
- Thunderbolt4
- USB3.2 Gen1 Type-A
- HDMI2.1
- 電源
GALLERIA XL7C-R36HのUSBポートはType-Cを含め計3つと少ないので、USBポートを拡張できるハブなどを活用すると便利です。
背面・底面
GALLERIA XL7C-R36Hの背面にはポートが一切ありません。
従来モデルでは背面に電源や出力ポートが搭載されていましたが、このモデルはそれらがすべて側面に移動しています。
GALLERIA XL7C-R36Hの背面には排熱口が備えられています。
通常のゲーミングノートPCでは、背面全体がメッシュ状になっていることが多いですが、このモデルでは限られたスペースのみが排熱口になっています。
使用する際はここを塞いでしまわないように注意が必要です。
GALLERIA XL7C-R36Hのベンチマーク実測値
GALLERIA XL7C-R36Hを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
GALLERIA XL7C-R36Hの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は7,599でした。
GPU | CPU | |
---|---|---|
GALLERIA XL7C-R36H (GeForce RTX 3060) |
7,710 | 7,031 |
GALLERIA UL7C-R36 (GeForce RTX 3060) |
7,779 | 8,718 |
GALLERIA RL5C-R35T (GeForce RTX 3050 Ti) |
5,443 | 6,659 |
GALLERIA RL5C-G50 (GeForce GTX 1650) |
3,617 | 6,455 |
NVIDIAグラボを搭載した他機種とのスコア比較です。
同じRTX3060を搭載するモデルとスコアがとても似ていますが、GALLERIA XL7C-R36Hは16インチ165Hzのモニターが搭載されているので、差別化されています。
FPSゲームを中心にプレイする場合は、高リフレッシュレートでプレイできるGALLERIA XL7C-R36Hが優れています。
MMORPGやカジュアルなゲームをプレイする場合、RTX3050Tiでも十分な性能を確保できるため、GALLERIA XL7C-R36Hはややオーバスペックになる可能性があります。
GALLERIA XL7C-R36Hで何ができるのか、更に具体的に見ていきましょう。
VRMark ベンチマーク
GALLERIA XL7C-R36HのVRMarkでのベンチマーク計測結果は10,194でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
GALLERIA XL7C-R36Hは10,194ですので一応VRゲームがプレイ可能ではありますが、かなりギリギリなのでゲームによって動作が重くなる可能性があります。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
GALLERIA XL7C-R36HでのFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)です。
計測条件はフルHD(1920×1080)の仮想フルスクリーンモードで、最高品質です。
ゲーミングノートPCながら最高品質設定で「非常に快適」の評価が得られているので、GALLERIA XL7C-R36HではFF14を最高の環境で問題なくプレイできます。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
GALLERIA XL7C-R36Hのベンチマーク結果であれば、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
GALLERIA XL7C-R36Hにおける、FF15のベンチマークスコアです。
計測条件はフルHDのボーダーレス設定において、高品質・標準品質の2つで行っています。
動作が重いことで有名なFF15において、高品質でも「快適」の評価が得られていることに驚きですが、標準品質まで設定を落とせば「とても快適」の評価が得られました。
FF15のベンチマークソフトでこれほどの評価が得られるなら、GALLERIA XL7C-R36Hでは最新ゲームも問題なく快適にプレイできるでしょう。
またMODの導入にもある程度対応できることが予想でき、マインクラフトのようなもともとの動作が軽いゲームなら、MODを導入することに問題はなさそうです。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたGALLERIA XL7C-R36Hでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
低品質 | 普通 | ウルトラ | |
---|---|---|---|
APEX | 403.2 | 270.4 | 137.5 |
Fortnite | 381.8 | 254.2 | 126.6 |
Valorant | 581.5 | 414.9 | 248.3 |
PUBG | 332 | 217.6 | 103.1 |
COD:BOCW | 318.7 | 207.9 | 98.2 |
GALLERIA XL7C-R36Hのフレームレート平均値をFPSゲーム別にまとめた表で、すべてフルHD画質です。
GALLERIA XL7C-R36Hではどのゲームのウルトラ設定でも、60fpsを維持することができます。
16インチ165Hzの液晶の性能をフル活用する場合は、動作の軽いValorantを除き、普通設定であれば144fpsを維持できそうです。
165Hzが上限のため、低品質まで落とす必要はないでしょう。
以上のことから、GALLERIA XL7C-R36HでFPSゲームをプレイするなら、「普通設定」「高設定」「ウルトラ」がおすすめです。
GALLERIA XL7C-R36Hのメリット・デメリット
メリット
- 手頃な価格ながら高性能でコスパに優れている
- 最新のPCゲームが快適にプレイできる
- 高リフレッシュレートでゲームができる
- Thunderbolt4でデータの高速転送や高速充電が可能
デメリット
- 入出力ポートが少ない
- MMORPGやカジュアルゲームにはオーバースペックになる
レビューから見るGALLERIA XL7C-R36Hのメリット・デメリットは以上の通りです。
デメリットはほとんどなく、問題となるのはポートの少なさぐらいですが、これはハブを使用することで解決できます。
GALLERIA XL7C-R36Hのレビューまとめ
GALLERIA XL7C-R36Hのレビュー検証結果をまとめると以下の通りです。
✔ 16インチ165Hz液晶を搭載したFPSゲーム向けモデル
✔ 軽量薄型で学生や社会人にもおすすめ
✔ 高性能でプレイできないゲームはないと考えられる
✔ USBポートをたくさん使う方には少し不便な面もある
コスパの良いミドルスペックで、ゲーミングノートPCでFPSゲームを主にプレイしたい方におすすめの1台と言えるでしょう。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。