GALLERIA XA5R-67XT 5600X搭載のレビューをしていきます。
GALLERIA XA5R-67XTは「Ryzen 5 5600X」と「Radeon RX 6700 XT」を搭載した、AMDパーツ採用のミドルスペックゲーミングPCです。
ここではGALLERIA XA5R-67XTにどの程度のゲーミング性能があるのかを検証していきます。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
GALLERIA XA5R-67XTの外観構造
XA5R-67XTの外観特徴
- 足元置き推奨のフルタワー
- 10箇所のUSBポート(前面4/背面6)
- 光学ドライブなし
- Wi-Fiなし
- Bluetoothなし
GALLERIA XA5R-67XTはフルタワーで、ケースサイズは「220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm」と大きめです。
デスク上に設置すると圧迫感があるので、PCラックやスタンドを利用して足元設置がおすすめです。
USBポートが10箇所も備えられていて、すべて高速なUSB3.2です。
前面のUSBポートは足元設置した際にちょうど使用しやすい上部に設定されています。
光学ドライブ・Wi-Fi・Bluetoothは搭載されていません。
光学ドライブは注文時のカスタマイズでDVDやBlu-rayの光学ドライブを増設できます。
Wi-FiやBluetoothはカスタマイズにも対応していないので、必要な場合は外付けの製品を使用するしかありません。
正面・上部構造と入出力ポート
デスク上に設置すると圧迫感があるので、PCラックやスタンドを利用して足元設置すると便利です。
PC本体上部はすべて排気口になっているので、モノを置いて塞がないようにしましょう。
光学ドライブをカスタマイズにて増設すると、GALLERIAロゴ上部の四角い部分に追加されます。
前面上部には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 Type-A x 4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホや、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
背面構造と入出力ポート
GALLERIA XA5R-67XTの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体側面は両側とも排気口が設置されているので、側面も壁から離して設置する必要があります。
サイドパネルを外す際のネジは本体背面にあります。
GALLERIA XA5R-67XTの背面には以下のポートが搭載されています。
- USB3.2 Gen1(Type-A) x 6
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
- マウス/キーボード用接続ポート
USBポート付近にHDMIポートがありますが、使用不可シールで塞がれています。
GALLERIA XA5R-67XTではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
モニター出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ケース内部構造
GALLERIA XA5R-67XTのサイドパネルを外した内部構造です。
オーソドックスなタワーケースなので、左側面のサイドパネルを外せばパーツが確認できます。
電源ユニットは右側面のパネルを外すと確認できます。
後からカスタマイズする際は事前にパーツの設置スペースと電源容量を確認しましょう。
GALLERIA XA5R-67XTのベンチマーク実測値
GALLERIA XA5R-67XT 5600X搭載を様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
GALLERIA XA5R-67XTの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は10,995でした。
GPU | CPU | |
---|---|---|
GALLERIA XA5R-67XT (Radeon RX 6700 XT) |
10,995 | 7,451 |
ガレリア XA7C-R38 (GeForce RTX 3080) |
14,901 | 8,880 |
ガレリア XA7C-R37 (GeForce RTX 3070) |
12,701 | 11,601 |
GALLERIA RM5C-R36T (GeForce RTX 3060 Ti) |
10,372 | 7,749 |
ガレリア RM5R-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,277 | 6,940 |
ライトニング AT5 (GTX 1660 SUPER) |
5,521 | 3,983 |
NVIDIAグラボを搭載した他機種とのスコア比較です。
最もスペックが近いのは「Core i5-11400F」と「GeForce RTX 3060 Ti」を搭載したモデルで、グラフィックもCPUもスコアは同等です。
GALLERIA XA5R-67XTの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
グラフからはGALLERIA XA5R-67XTの性能は、最新のハイエンドゲーミングPCに近い性能を備えていることがわかります。
GALLERIA XA5R-67XTで何ができるのか具体的に見ていきましょう。
VRMark ベンチマーク
GALLERIA XA5R-67XTのVRMarkでのベンチマーク計測結果は15,267でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
GALLERIA XA5R-67XTは15,267ですので、VRゲームもプレイ可能です。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
GALLERIA XA5R-67XTにてFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)です。
計測条件はWQHD(2560×1440)とフルHD(1920×1080)の最高品質設定で仮想フルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
GALLERIA XA5R-67XTでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
GALLERIA XA5R-67XTにおける、FF15の解像度別ベンチマークスコアです。
計測条件はすべて高品質のボーダーレス設定です。
フルHDやWQHD画質なら問題なく快適にプレイできるでしょう。
4Kはシーンによって重くなる可能性がありますが、プレイできなくはないです。
ただこのモデルでは4K出力をするにはやや性能不足のため、4KでPCゲームをプレイしたいなら、もっと高性能なモデルを選んだ方が良いです。
またMODを導入するなら負荷が高くなるので、フルHDやWQHD画質で様子を見ながら導入していく必要がありそうです。
FF15のベンチマークでこのスコアが得られるなら、最新ゲームもWQHDで快適にプレイすることができますし、MODへの対応も十分可能であると言えます。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
4K解像度でもとても高いスコアが得られました。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたGALLERIA XA5R-67XTでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
フルHD | WQHD | 4K | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
低品質 | 普通 | 最高 | 低品質 | 普通 | 最高 | 低品質 | 普通 | 最高 | |
APEX | 508 | 349.9 | 191.6 | 424 | 284.3 | 144.5 | 264.6 | 168.9 | 73.2 |
Fortnite | 429.2 | 288.2 | 147.2 | 317 | 205.6 | 94.3 | 200.4 | 125.3 | 50.2 |
Valorant | 694.5 | 511.7 | 328 | 620.8 | 444.3 | 267.9 | 561.8 | 393.8 | 225.8 |
PUBG | 372.3 | 245.7 | 119 | 307.4 | 198.9 | 90.3 | 200.4 | 125.3 | 50.2 |
COD:BOCW | 393.4 | 261.2 | 129.1 | 330.9 | 215.6 | 100.3 | 203.4 | 127.3 | 51.2 |
GALLERIA XA5R-67XTに搭載されている「Ryzen 5 5600X+Radeon RX 6700 XT」のフレームレート平均値をFPSゲーム別にまとめた表です。
FPSゲームをプレイするために理想とされる、120fpsを下回る数値は赤くマーキングしています。
動作の軽いValorantを除き、どの画質でプレイする場合でも設定は「普通以下」とした方が良さそうです。
そもそもFPSゲームはグラフィックよりフレームレートを重視するべきで、ギリギリ120fps出せる4Kよりも、数値上240fps出せるフルHDの方が勝率は高くなります。
GALLERIA XA5R-67XTでFPSゲームをプレイする場合は、「WQHD以下の普通設定」が最も性能を活かし、勝率の高まるフレームレートを維持できるでしょう。
GALLERIA XA5R-67XTのレビュー総評
GALLERIA XA5R-67XTのレビュー検証結果をまとめると以下の通りです。
✔ 足元設置での利便性が高いケースを採用
✔ ジャンル問わず最新のPCゲームで困ることはない
✔ ゲームによって4Kにも対応できる
✔ 超高負荷のMOD使用や一部ゲームでの4Kは厳しい
コスパがとても良いモデルなので、はじめてゲーミングPCを購入する方や、カジュアルモデルで物足りなくなった方におすすめの1台と言えるでしょう。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。