GALLERIA XA7C-R38のレビューをしていきます。
GALLERIA XA7C-R38は「Core i7-12700」と「GeForce RTX 3080」を搭載した、コスパに優れたハイエンドゲーミングPCです。
ここではGALLERIA XA7C-R38にどの程度のゲーミング性能があるのかを検証していきます。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
GALLERIA XA7C-R38の外観構造
GALLERIA XA7C-R38の外観特徴
- 足元置き推奨のフルタワー
- 12箇所のUSBポート(前面4/背面8)
- 光学ドライブなし
- Wi-Fiなし
- Bluetoothなし
GALLERIA XA7C-R38はフルタワーで、ケースサイズは「220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm」と大きめです。
デスク上に設置すると圧迫感があるので、PCラックやスタンドを利用して足元設置がおすすめです。
USBポートは12箇所備えられていて、前面はすべてUSB3.2です。
前面のUSBポートは足元設置した際にちょうど使用しやすい上部に設定されています。
光学ドライブ・Wi-Fi・Bluetoothは搭載されていません。
光学ドライブは注文時のカスタマイズでDVDやBlu-rayの光学ドライブを増設できます。
Wi-FiやBluetoothについても、カスタマイズで増設可能です。
正面・上部構造と入出力ポート
PC本体上部はすべて排気口になっているので、モノを置いて塞がないようにしましょう。
光学ドライブをカスタマイズにて増設すると、GALLERIAロゴ上部の四角い部分に追加されます。
前面上部には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 Type-A x 4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホや、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
背面構造と入出力ポート
GALLERIA XA7C-R38の背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体側面は両側とも排気口が設置されているので、側面も壁から離して設置する必要があります。
サイドパネルを外す際のネジは本体背面にあります。
GALLERIA XA7C-R38の背面には以下のポートが搭載されています。
- USB 2.0 ×2
- USB 3.2 GEN1 ×3
- USB 3.2 GEN2 Type-A ×2
- USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力(光デジタル出力有)
- マウス/キーボード用接続ポート
USBポート付近にHDMIポートがありますが、使用不可シールで塞がれています。
GALLERIA XA7C-R38ではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
モニター出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ケース内部構造
GALLERIA XA7C-R38のサイドパネルを外した内部構造です。
オーソドックスなタワーケースなので、左側面のサイドパネルを外せばパーツが確認できます。
電源ユニットは右側面のパネルを外すと確認できます。
後からカスタマイズする際は事前にパーツの設置スペースと電源容量を確認しましょう。
GALLERIA XA7C-R38のベンチマーク実測値
GALLERIA XA7C-R38を様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R38の3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は16,349でした。
GPU | CPU | |
---|---|---|
GALLERIA XA7C-R38 (GeForce RTX 3080) |
16,594 | 15,089 |
RTX 3090搭載モデル | 18,956 | 12,696 |
GALLERIA ZA7C-R37T (GeForce RTX 3070 Ti) |
14,504 | 15,584 |
GALLERIA RM5C-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,381 | 8,743 |
NVIDIAグラボを搭載した他機種とのスコア比較です。
GALLERIA XA7C-R38には高性能な「GeForce RTX 3080」が搭載されているので、スコアはトップクラスです。
CPUにも最新の12世代Inter Core i7が搭載されており、GPUスコアとCPUスコアのバランスがとても良い点も特徴的です。
それでいて価格は低下しているので、コスパの大幅な向上がよくわかります。
GALLERIA XA7C-R38では何ができるのか、具体的に見ていきましょう。
VRMark ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R38のVRMarkでのベンチマーク計測結果は16,607でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
GALLERIA XA7C-R38は17,439ですので、VRゲームもプレイ可能です。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R38にてFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)です。
計測条件は4K(3840×2160)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
GALLERIA XA7C-R38では、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R38における、FF15の解像度別ベンチマークスコアです。
計測条件はすべて高品質のボーダーレス設定です。
WQHDでとても快適、4Kで快適の評価が得られました。
FF15は要求スペックがとても高いため、今後発売される最新の高グラフィックゲームも4Kでプレイが可能であると判断できます。
ただし4K画質のままMODを導入すると動作が重くなり、カクつく可能性が高いです。
MODを導入する場合はフルHDやWQHD画質に落とし、動作の様子を見ながら導入していく必要があるでしょう。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
4K解像度でもとても高いスコアが得られました。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたGALLERIA XA7C-R38では、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
フルHD | WQHD | 4K | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
低品質 | 普通 | 最高 | 低品質 | 普通 | 最高 | 低品質 | 普通 | 最高 | |
APEX | 616.3 | 440.4 | 264.5 | 510.8 | 352 | 193.2 | 363.5 | 239.2 | 114.9 |
Fortnite | 606.5 | 431.8 | 257.2 | 456.1 | 308.9 | 161.6 | 305.5 | 197.5 | 89.5 |
Overwatch 2 |
589.5 | 417.2 | 244.9 | 530.7 | 368.1 | 205.5 | 444.2 | 299.6 | 155.1 |
Valorant | 825.8 | 648.5 | 471.2 | 743.8 | 559.9 | 376 | 692.5 | 509.8 | 327 |
PUBG | 536.6 | 373 | 209.3 | 443 | 298.8 | 154.5 | 305.5 | 197.5 | 89.5 |
COD:BOCW | 496.8 | 340.8 | 184.8 | 417.6 | 279.4 | 141.2 | 270.6 | 173 | 75.5 |
GALLERIA XA7C-R38に搭載されている「Core i7-12700+GeForce RTX 3080」のフレームレート平均値をFPSゲーム別にまとめた表です。
FPSゲームをプレイするために理想とされる、120fpsを下回る数値は赤くマーキングしています。
動作の軽いValorantとOverwatch 2を除き、4K画質でFPSゲームをプレイしたい場合の設定では「普通以下」とした方が良さそうです。
そもそもFPSゲームはグラフィックよりフレームレートを重視するべきで、ギリギリ120fps出せる4Kよりも、数値上240fps出せるフルHDの方が勝率は高くなります。
GALLERIA XA7C-R38でFPSゲームをプレイする場合は、「WQHD以下の普通設定」が最も性能を活かし、勝率の高まるフレームレートを維持できるでしょう。
GALLERIA XA7C-R38のレビュー総評
GALLERIA XA7C-R38のレビュー検証結果をまとめると以下の通りです。
✔ 足元設置での利便性が高いケースを採用
✔ ジャンル問わず最新のPCゲームで困ることはない
✔ 最新ゲームを4K画質でプレイ可能
✔ 高負荷MODを導入するならWQHD画質以下で
GPUの「GeForce RTX 3080」は性能がとても高く、4Kでのゲームプレイにも対応しています。
CPUに「Core i7-12700」を採用しているので、CPU・GPUともに高いパフォーマンスを発揮しながらも、価格がとても抑えられたコスパの良い1台に仕上がっています。
最新ゲームを最高の環境でプレイしたい方におすすめのモデルと言えるでしょう。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。