GALLERIA ZA9R-R38 5900X搭載のレビューをしていきます。
GALLERIA ZA9R-R38はRyzen 9 5900XとGeForce RTX 3080を搭載した、ハイエンドゲーミングPCです。
ここではGALLERIA ZA9R-R38にどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
GALLERIA ZA9R-R38の外観構造
GALLERIA ZA9R-R38の外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- 本体サイズは220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mm
- 入出力ポートは前面上部と背面に多数
- 光学ドライブ(DVD)なし(カスタマイズ注文で追加可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載
GALLERIA ZA9R-R38のケースサイズは「220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm」 のフルタワーなので、デスク上に置くとやや圧迫感があります。
PCラックやスタンドを使用して足元へ置く方が良いでしょう。
入出力ポートは前面上部・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
本体前面上部に入出力ポートがあるので、足元へ本体を設置しても抜き差ししやすいです。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としており、注文時のカスタマイズでもWi-FiやBluetoothを増設できません。
また光学ドライブが搭載されておらず、DVDやBlu-rayを読み込むことはできません。
こちらは必要に応じてカスタマイズで追加するか、外付けデバイスを使用する必要があるでしょう。
正面・上部構造と入出力ポート
フルタワーなのでデスク上に置くと圧迫感があり、スタンドやラックを利用して足元に置くことをおすすめします。
ただ本体上面はすべて排気口になっていますので、PC上にモノは置かないようにしましょう。
光学ディスクドライブは非搭載ですが、正面ロゴ上に光学ドライブ取り付け箇所があります。
カスタマイズで追加すると、この部分が光学ドライブになります。
前面中段には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 Type-A x4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホや、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
背面構造と入出力ポート
GALLERIA ZA9R-R38の背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体側面は両側とも排気口が設置されているので、側面も壁から離して設置する必要があります。
サイドパネルを外す際のネジは本体背面にあります。
GALLERIA ZA9R-R38の背面には以下のポートが搭載されています。
- USB 3.1 Gen2 Type-A x 2
- USB 3.1 Gen1 ×6
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMIやDisplayportの接続も見えますが、GALLERIA ZA9R-R38ではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
これらを同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ケース内部構造
GALLERIA ZA9R-R38のサイドパネルを外した内部構造です。
GALLERIA ZA9R-R38はオーソドックスなタワーケースなので、左側面のサイドパネルを外せばすべてのパーツが確認できます。
RTX3080は大きく、ファンも多いのでカスタムスペースは少ないです。
後からカスタマイズする際は事前にパーツの設置スペースと電源容量を確認しましょう。
GALLERIA ZA9R-R38のベンチマーク実測値
GALLERIA ZA9R-R38を様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
GALLERIA ZA9R-R38の3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は14,998でした。
グラフィックスコア | CPUスコア | |
---|---|---|
GALLERIA ZA9R-R38 (GeForce RTX 3080) |
14,998 | 9,618 |
ガレリア XA7C-R38 (GeForce RTX 3080) |
14,901 | 8,880 |
ガレリア XA7C-R37 (GeForce RTX 3070) |
12,701 | 11,601 |
GALLERIA RM5C-R36T (GeForce RTX 3060 Ti) |
10,372 | 7,749 |
ガレリア RM5R-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,277 | 6,940 |
ライトニング AT5 (GTX 1660 SUPER) |
5,521 | 3,983 |
他機種とのスコア比較です。
GALLERIA ZA9R-R38はGeForce RTX 3080を搭載したハイエンドモデルで、同じRTX3080を搭載したモデル(CPUはCore i7-10700)よりスコアは上回っています。
GALLERIA ZA9R-R38の3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
グラフからはGALLERIA ZA9R-R38の性能は最新のハイエンドゲーミングPC以上の性能を備えていることがわかります。
GALLERIA ZA9R-R38で何ができるのか具体的に見ていきましょう。
VRMark ベンチマーク
GALLERIA ZA9R-R38のVRMarkでのベンチマーク計測結果は15,510でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
GALLERIA ZA9R-R38は15,510ですので、VRゲームもプレイ可能です。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
GALLERIA ZA9R-R38にてFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)は26,937で非常に快適でした。
計測条件はフルHD(1920×1080)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
GALLERIA ZA9R-R38では、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
FF14は4K解像度にも対応し、GALLERIA ZA9R-R38では4Kでのプレイも一応可能です。
ただしFF14を含むMMORPG・FPS・TPSなどのオンラインゲームでは画質よりフレームレートの方が重要であり、WQHDや4K画質でのプレイにそれほどメリットがないので、フルHDでのプレイをおすすめします。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
GALLERIA ZA9R-R38における、FF15の解像度別ベンチマークスコアです。
計測条件はすべて高品質設定です。
GALLERIA ZA9R-R38では4K解像度でも「快適」の評価が得られたため、4Kでのプレイも可能です。
シーンによって重くなってしまう場合や、高負荷のMODを導入する場合は解像度を少し落とすことで対応できます。
FF15のベンチマークでこのスコアが得られるなら、最新ゲームも高解像度で快適にプレイすることができ、MODへの対応も十分可能であると言えます。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたGALLERIA ZA9R-R38では、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
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GALLERIA ZA9R-R38に搭載されている、GeForce RTX 3080のFPSゲームタイトル別アベレージフレームレートの目安です。
4K・WQHD・フルHDでのアベレージフレームレートをグラフ表記していますが、通常FPSゲームはフルHD以下でのプレイが推奨されています。
画質よりフレームレートを重視した方が快適にプレイでき、勝利しやすいためです。
GALLERIA ZA9R-R38では比較している5つの人気ゲームにおいて、4K画質でも60fpsを、WQHD画質で100fpsを維持することができます。
勝敗や快適性を重視するなら常時120fpsを維持できる環境でのプレイが、e-sportsでは244fpsを維持できる設定がおすすめです。
GALLERIA ZA9R-R38では様々なFPSゲームのフルHD最高設定でも144fps以上を維持することができますし、負荷の高いPUBGやCoD:BOCWで240fpsを求めるなら中程度に設定を落とすことで可能となります。
以上のことからGALLERIA ZA9R-R38でFPSゲームをプレイする場合は「120fpsを維持できるフルHDウルトラ設定」または「240fpsを維持するフルHD中設定」がおすすめです。
GALLERIA ZA9R-R38のレビュー総評
GALLERIA ZA9R-R38のレビュー検証結果をまとめると以下の通りです。
・フルタワーなのでデスク上の設置は圧迫感があるが、足元に置いても使いやすい本体設計
・MMORPGやFPSも快適にゲームでき、最新のPCゲームを含め困ることはない
・4Kや高負荷なMOD導入にも対応できる
各種ベンチマークからもわかる通りとてもスペックの高いモデルですが、カジュアル用途としてはオーバースペックになる可能性があります。
MODをたくさん導入したい、4Kで最新ゲームをプレイしたい方におすすめの1台と言えるでしょう。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。