raytrek XV-Tiのレビューをしていきます。
raytrek XV-TiはCore i7-11700FとGeForce RTX 3060 Tiを搭載した、クリエイターパソコンです。
ここではraytrek XV-Tiにどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
raytrek XV-Tiの外観構造
raytrek XV-Tiの外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- 本体サイズは207(幅)×509(奥行き)×440(高さ) mm
- 入出力ポートは前面上部と背面に多数
- 光学ドライブにDVDスーパーマルチドライブを搭載(カスタマイズでBlu-rayに変更可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載
raytrek XV-Tiのケースサイズは「207(幅)×509(奥行き)×440(高さ) mm」 のミドルタワーなので、デスク上に置いても圧迫感はありません。
入出力ポートは前面中段・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としており、必要に応じて注文時のカスタマイズにてWi-Fiを増設できます。
ゲーミングPCでは光学ドライブが省略されることが多いですが、クリエイターパソコンであるraytrek XV-TiにはDVDスーパーマルチドライブが標準搭載されます。
またマウスとキーボードも標準で付属しており、カスタマイズによって「無し」を選ぶとそれぞれ550円(税込)が割引されます。
正面・上部構造と入出力ポート
上面は半分ほどが排気口になっています。
フルタワーなのでデスク上に置くと圧迫感があるので、デスク横や足元に設置するのが良いでしょう。
クリエイターパソコンということもあり、光学ディスクドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)が標準搭載されています。
前面中段には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.0 ×2
- イヤホン
- マイク
- SD/microSDカードスロット
前面中段にあるUSBポートは2つなので、スマホなどのデバイス接続やマウス・キーボード・ゲームパッドの無線レシーバーに使用するのが良いでしょう。
デスク下に設置した場合、USBポートがやや下めになりますから、本体は床に直置きではなく低いワゴンなどに置くと使いやすいです。
背面構造と入出力ポート
raytrek XV-Tiの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体側面は両側とも排気口が設置されているので、側面も壁から離して設置する必要があります。
サイドパネルを外す際のネジは本体背面にあります。
raytrek XV-Tiの背面には以下のポートが搭載されています。
- USB 3.2 Gen2 Type-A x 2
- USB 2.0 x 4
- USB 3.2 Gen 2 Type-C ×1
- マウス/キーボード用接続ポート
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMIやDisplayportの接続も見えますが、raytrek XV-Tiではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
これらを同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ケース内部構造
raytrek XV-Tiのサイドパネルを外した内部構造です。
raytrek XV-Tiはオーソドックスなタワーケースなので、左側面のサイドパネルを外せばすべてのパーツが確認できます。
ストレージの増設や光学ドライブを追加するスペースは十分ですが、カスタム時は電源容量にも注意しましょう。
raytrek XV-Tiのベンチマーク実測値
raytrek XV-Tiを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
raytrek XV-Tiの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は10,602でした。
グラフィックスコア | CPUスコア | |
---|---|---|
raytrek XV-Ti (GeForce RTX 3060 Ti) |
10,602 | 8,324 |
ガレリア RM5R-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,277 | 6,940 |
ガレリア XA7C-R37 (GeForce RTX 3070) |
12,701 | 11,601 |
ガレリア XA7C-R38 (GeForce RTX 3080) |
14,901 | 8,880 |
ライトニング AT5 (GTX 1660 SUPER) |
5,521 | 3,983 |
他機種とのスコア比較です。
raytrek XV-TiはGeForce RTX 3060 Tiを搭載したミドルスペック相当のクリエイターパソコンなので、RTX3060とRTX3070搭載のゲーミングPCの中間程度のグラフィック性能を備えています。
raytrek XV-Tiの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
グラフからはraytrek XV-Tiの性能は最新のハイエンドゲーミングPCの平気スコアと同等ということがわかります。
raytrek XV-Tiで何ができるのか具体的に見ていきましょう。
VRMark ベンチマーク
raytrek XV-TiのVRMarkでのベンチマーク計測結果は12,829でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
raytrek XV-Tiは12,829ですので、VRゲームもプレイ可能です。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
raytrek XV-TiにてFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)は20,986で非常に快適でした。
計測条件はフルHD(1920×1080)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
raytrek XV-Tiでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
FF14は4K解像度にも対応し、raytrek XV-Tiでは4Kでのプレイも十分可能です。
ただしFF14を含むMMORPG・FPS・TPSなどのオンラインゲームでは画質よりフレームレートの方が重要であり、WQHDや4K画質でのプレイにそれほどメリットがないので、フルHDでのプレイをおすすめします。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
raytrek XV-Tiにおける、FF15の解像度別ベンチマークスコアです。
計測条件はすべて高品質設定です。
raytrek XV-Tiでは4K解像度でも「やや快適」の評価が得られたため、4Kでのプレイも可能です。
ただしシーンによっては重くなる可能性があるので、fpsを維持するならWQHD程度が無難かもしれません。
このスコアからは最新ゲームも快適にプレイすることができ、MODへの対応も十分可能であると言えます。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたraytrek XV-Tiでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
raytrek XV-Tiに搭載されている、GeForce RTX 3060 TiのFPSゲームタイトル別アベレージフレームレートの目安です。
Valorantのような要求スペックの低いFPSゲームでは4K画質でも200fps以上を確保できます。
しかしPUBGやAPEXなど多くの人気FPSゲームでは4K解像度での高フレームレート維持は難しいです。
FPSゲームは解像度よりフレームレートを重視した方が快適にプレイできます。
フレームレートは最低でも60fps以上を維持する必要があり、常時120fpsを超えてプレイするのが理想です。
e-sportsでは244fpsを維持できる設定がおすすめです。
raytrek XV-TiではフルHDの最高設定でも120fpsを維持することができますし、240fpsを求めるなら中程度に設定を落とすことで可能となります。
以上のことからraytrek XV-TiでFPSゲームをプレイする場合は「120fpsを維持できるフルHDウルトラ設定」または「240fpsを維持するフルHD中設定」がおすすめです。
raytrek XV-Tiのレビュー総評
raytrek XV-Tiのレビュー検証結果をまとめると以下の通りです。
・クリエイターパソコンだがミドルスペック以上のゲーミング性能を備えている
・ケースサイズが大きいので事前に設置スペースの確保が必要
・4KやMOD導入にも対応可能で、最新ゲームが快適にプレイできる
PCでゲームもプレイしたいクリエイターの方にはもちろん、ミドルハイスペックのゲーミングPCを求める方にもおすすめです。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。