GALLERIA XA7C-R36T 第12世代Core搭載のレビューをしていきます。
GALLERIA XA7C-R36TはCore i7-12700とGeForce RTX 3060 Tiを搭載した、ミドルスペックゲーミングPCです。
ここではGALLERIA XA7C-R36Tにどの程度のゲーミング性能があるのか検証していきます。
レビュー項目
- 外観:サイズ、入出力ポート、排気口の位置など
- スペック検証:ベンチマークソフトによる検証
- 総評:性能、価格からコスパの良さ、おすすめ度を決定
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。
GALLERIA XA7C-R36Tの外観構造
GALLERIA XA7C-R36Tの外観・内部構造の特徴は以下の4点。
- 本体サイズは220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mm
- 入出力ポートは前面上部と背面に多数
- 光学ドライブ(DVD)なし(カスタマイズ注文で追加可能)
- Wi-Fi・Bluetoothは非搭載
GALLERIA XA7C-R36Tのケースサイズは「220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm」 のフルタワーなので、デスク上に置くとやや圧迫感があります。
PCラックやスタンドを使用して足元へ置く方が良いでしょう。
入出力ポートは前面上部・背面に多数あるので、USBメモリなどちょっとしたものは前面に、挿しっぱなしにする機器は背面に接続すると良いでしょう。
本体前面上部に入出力ポートがあるので、足元へ本体を設置しても抜き差ししやすいです。
デスクトップPCのため有線でのインターネット接続を前提としており、注文時のカスタマイズでもWi-FiやBluetoothを増設できません。
また光学ドライブが搭載されておらず、DVDやBlu-rayを読み込むことはできません。
こちらは必要に応じてカスタマイズで追加するか、外付けデバイスを使用する必要があるでしょう。
正面・上部構造と入出力ポート
フルタワーなのでデスク上に置くと圧迫感があり、スタンドやラックを利用して足元に置くことをおすすめします。
ただ本体上面はすべて排気口になっていますので、PC上にモノは置かないようにしましょう。
光学ディスクドライブは非搭載ですが、正面ロゴ上に光学ドライブ取り付け箇所があります。
カスタマイズで追加すると、この部分が光学ドライブになります。
前面中段には以下の入出力ポートがあります。
- USB 3.2 Gen1 Type-A x4
- イヤホン
- マイク
前面上部のUSBポートは4つあるので、頻繁に抜き差しするスマホや、マウス・キーボード・ゲームパッドのレシーバーを取り付けても良いでしょう。
正面上部に入出力ポートが集約されているので、PCを床置きした場合でも座りながらの抜き差しがしやすいです。
背面構造と入出力ポート
GALLERIA XA7C-R36Tの背面には多数の入出力端子、排気口があります。
背面はできるだけ壁から離して設置しましょう。
ケース本体側面は両側とも排気口が設置されているので、側面も壁から離して設置する必要があります。
サイドパネルを外す際のネジは本体背面にあります。
GALLERIA XA7C-R36Tの背面には以下のポートが搭載されています。
- USB 2.0 ×2
- USB 3.2 Gen1 ×3
- USB 3.2 GEN2 Type-A ×2
- USB 3.2 GEN2 Type-C ×1
- 有線LANケーブル接続
- スピーカー出力
上部にはHDMIやDisplayportの接続も見えますが、GALLERIA XA7C-R36Tではグラフィックボードからモニター出力するため使いません。
ここに接続してしまい、モニターが表示されないトラブルもよくありますので注意しましょう。
外部出力は下方にあるグラフィックボードに接続する必要があります。
- HDMI ×1
- Displayport ×3
これらを同時に接続(DisplayportとHDMIなど)することで、マルチディスプレイで使用することもできます。
Displayportの方が出力性能が高いです。
ケース内部構造
GALLERIA XA7C-R36Tのサイドパネルを外した内部構造です。
GALLERIA XA7C-R36Tはオーソドックスなタワーケースなので、左側面のサイドパネルを外せばすべてのパーツが確認できます。
後からカスタマイズする際は事前にパーツの設置スペースと電源容量を確認しましょう。
GALLERIA XA7C-R36Tのベンチマーク実測値
GALLERIA XA7C-R36Tを様々なベンチマークソフトで実測値計測してみました。
- 3DMARK:グラフィック性能計測
- VRMARK:VR性能計測
- PCMARK:PCの総合性能
- FF14:FF14がどんな環境で動作できるか
- FF15:高負荷PCゲームがどの環境で動作するか
- DQ10:要求スペックの低いドラクエ10でどんな性能を発揮するか
更にベンチマークソフトはありませんが、スコアを踏まえFPSゲームのプレイ環境検証を行います。
3DMark ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R36Tの3DMark TimeSpyでのベンチマーク計測結果は11,443でした。
グラフィックスコア | CPUスコア | |
---|---|---|
GALLERIA XA7C-R36T (GeForce RTX 3060 Ti) |
11,443 | 13,042 |
ガレリア XA7C-R38 (GeForce RTX 3080) |
14,901 | 8,880 |
ガレリア XA7C-R37 (GeForce RTX 3070) |
12,701 | 11,601 |
GALLERIA RM5C-R36T (GeForce RTX 3060 Ti) |
10,372 | 7,749 |
ガレリア RM5R-R36 (GeForce RTX 3060) |
8,277 | 6,940 |
ライトニング AT5 (GTX 1660 SUPER) |
5,521 | 3,983 |
他機種とのスコア比較です。
GALLERIA XA7C-R36TはGeForce RTX 3060 Tiを搭載したミドルスペックモデルです。
同じRTX 3060 Tiを搭載したGALLERIA RM5C-R36Tに比べCPUの性能が高いので、全体的な性能もスコアアップしていることがわかります。
GALLERIA XA7C-R36Tの3DMarkベンチマークスコアを他スペックのゲーミングPCと比較したグラフです。
グラフからはGALLERIA XA7C-R36Tの性能は、最新のハイエンドゲーミングPCに近い性能を備えていることがわかります。
GALLERIA XA7C-R36Tで何ができるのか具体的に見ていきましょう。
VRMark ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R36TのVRMarkでのベンチマーク計測結果は16,003でした。
VRMarkはVRゲームがプレイできるかどうか調査するベンチマークソフトです。
VRMarkによるVRゲームプレイ可否の判断基準は5000であり、VRMarkのスコアが5000以上ならVRゲームプレイ可能な「VR Ready」の扱いとなります。
GALLERIA XA7C-R36Tは16,003ですので、VRゲームもプレイ可能です。
ファイナルファンタジー14 ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R36TにてFF14 暁月の終焉Verのベンチマークスコア(DirectX 11)です。
計測条件はWQHD(2560×1440)と4K(3840×2160)の最高品質設定でフルスクリーンモードです。
4Kでは評価がやや不足しますが、WQHDでは全く問題なくプレイできる評価を得ました。
FF14はMMORPGの中でも高いグラフィックを誇るゲームであり、FF14が快適に動作するなら他のMMORPGも快適に動作します。
GALLERIA XA7C-R36Tでは、今後のアップデートも含めFF14が快適にプレイできるでしょう。
FF14は4K解像度にも対応し、GALLERIA XA7C-R36Tでは4Kでのプレイも一応可能です。
ただしFF14を含むMMORPG・FPS・TPSなどのオンラインゲームでは画質よりフレームレートの方が重要であり、4K画質でのプレイにそれほどメリットがないので、フルHDやWQHDでのプレイをおすすめします。
ファイナルファンタジー15 ベンチマーク
GALLERIA XA7C-R36Tにおける、FF15の解像度別ベンチマークスコアです。
計測条件はすべて高品質設定です。
GALLERIA XA7C-R36Tでは4Kで「やや快適」、WQHDで「7751」、フルHDで「とても快適」の評価を得られました。
4Kはシーンによって重くなる可能性がありますが、通常にプレイするならWQHDでも可能でしょう。
ただしMODを導入する場合は負荷が高くなるので、フルHDでのプレイがおすすめです。
それでも高解像度でプレイしたい場合は、設定を少し落とすことで対応できます。
FF15のベンチマークでこのスコアが得られるなら、最新ゲームもWQHDで快適にプレイすることができますし、MODへの対応も十分可能であると言えます。
ドラゴンクエスト10 ベンチマーク
ドラクエ10はゲーミングPCではない通常PCでもプレイできるぐらい軽いゲームです。
4K解像度でもとても高いスコアが得られました。
ここまでのベンチマーク結果で高い評価を得られたGALLERIA XA7C-R36Tでは、当然最高品質で快適にプレイができます。
混雑した町や激戦の戦闘でもしっかり動作するでしょう。
FPSゲーム(APEX・フォートナイトなど) ベンチマーク
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GALLERIA XA7C-R36Tに搭載されている、GeForce RTX 3060 TiのFPSゲームタイトル別アベレージフレームレートの目安です。
Valorantのような要求スペックの低いFPSゲームでは4K画質でも200fps以上を確保できます。
しかしPUBGやAPEXなど多くの人気FPSゲームでは4K解像度での高フレームレート維持は難しいです。
FPSゲームは解像度よりフレームレートを重視した方が快適にプレイできます。
フレームレートは最低でも60fps以上を維持する必要があり、常時120fpsを超えてプレイするのが理想です。
e-sportsでは244fpsを維持できる設定がおすすめです。
GALLERIA XA7C-R36Tでは様々なFPSゲームのフルHD最高設定でも120fpsを維持することができますし、240fpsを求めるなら中程度に設定を落とすことで可能となります。
以上のことからGALLERIA XA7C-R36TでFPSゲームをプレイする場合は「120fpsを維持できるフルHDウルトラ設定」または「240fpsを維持するフルHD中設定」がおすすめです。
GALLERIA XA7C-R36Tのレビュー総評
GALLERIA XA7C-R36Tのレビュー検証結果をまとめると以下の通りです。
・フルタワーなのでデスク上の設置は圧迫感があるが、足元に置いても使いやすい本体設計
・MMORPGやFPSも快適にゲームでき、最新のPCゲームを含め困ることはない
・WQHDでのプレイやMOD導入にも対応できる
ハイエンドに近いミドルスペックモデルですから、各種ベンチマークで計測した通りかなり高い水準で利用できます。
ゲーミングPC初心者が購入してもオーバースペックになるリスクも少なく、「とりあえず色々遊べるモデルがほしい」という方にも最適でしょう。
このモデルは販売を終了しました。
この記事で紹介するモデルが更にパワーアップした後継機種がリリースされています。